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【糸島の魅力】絵本「塩男」になった「工房とったん」の物語『おしのちいたま』

 

糸島半島のとったんで、昔ながらの製法で海水から塩をつくる『工房とったん』の平川秀一さん。ここの風景と平川さんの人柄に感銘を受けた画家の牧野伊三夫さんから、絵本にしたいとの申し出を受け、自社の保養所を提供し創作活動をしてもらったそう。さらに前原駅近くに準備中だった『おしのちいたま』のロゴと大きな絵も描いてもらうと、そのロゴが九州アートディレクターズクラブの「九州SDCアワード2023」の特別賞を受賞。4月には「塩男」が出版され、「まさか自分が絵本になる日が来るとは思ってなかった」と笑う。

 

レモン風味のオリーブオイルと冷たい清湯をかけて食べる『冷やしそば』(1300円)。鶏ハムの醤(ひしお)麹あえやたっぷりの野菜とともに。思い出す度、また食べたい…

 

JR筑前前原駅から徒歩2分のところにある塩そば屋『おしのちいたま』では、糸島産全粒粉小麦を使用した麺に、〈リバーワイルド〉の豚肉でつくったチャーシューなど、食材を厳選した『塩そば』の他、夏の新商品やカフェメニューも充実。「ゆうきさんのお米でつくったおむすびも美味しいですよ」と平川さん。

 

糸島市志摩芥屋にある『工房とったん』

 

絵本の通り、毎日海を眺めながら『工房とったん』で仕事をする平川さんは、海の環境変化をひしひしと感じていて、環境保全のため多くのことに取り組んでいる。海水温の上昇で海藻を食べ尽くし、磯焼けの原因となるウニは、網にかかるものの、そのままでは食用にならない。それを漁師さんから買取り畜養して食べられるようにする研究を重ねること数年、 もうすぐ商品として出せるようになるのだそう。また、以前から使用済み天ぷら油を釜炊きに利用していたが、今度は廃棄された発砲スチロールを燃料ペレットにして利用したり、海洋プラスチックゴミを製品原料にして地元の授産施設で製品化する流れをつくったり、太陽光を利用した製塩装置を九大と共同で開発するなど、進行中のプロジェクトも複数抱えている。そんな忙しい中でも「庭で盆踊りとかしたいし、秋には新商品のデザートもスタートしたい」と夢は尽きない。海の恵みである塩から広がる新商品や、エシカルでサステナブルな仕組みづくりは大いに可能性を秘めている。そんな平川さんの今後の動きから、目が離せない!

 

本日のケーキと大分県中津市の『豆岳珈琲』のアイスコーヒー(ドリンクセット800円)。アルミ製のストローは熱伝導率が良く、冷たさが全然違う!コーヒーの単品は450円で、アフターコーヒーは200円引き

 

 

 

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掲載の内容は取材時のものです。取材日と記事公開日は異なる場合があり、メニューや価格、営業時間、定休日など取材時と異なる場合がありますので、事前に公式HPやお問い合わせにてご確認をお願いします。

塩そば屋 おしのちいたま

【所】糸島市前原西1-6-22
【☎】070-4068-5037(11:00~19:30)
【営】11:00~OS19:00
【休】火曜
【席】34席
【P】あり
カード/可
【インスタグラム】@mataichinoshio
※糸島市本にある『ゴハンヤ イタル』は土~月曜のみ営業に。『sumi cafe』の店休日はインスタでお知らせ

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