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【神社特集|高見神社】「ものづくりと安全の精神」を伝える、日本近代化産業の守り神

 日本製鉄八幡製鐵所の守護神として鎮座する
広大な鎮守の森と桜の名所に囲まれた神社

日本の近代化を支えた官営製鐵所のお膝元・八幡東区に鎮座する『高見神社』。その起源は遡ること1800年前。第14代・仲哀天皇の皇后である神功皇后が、半島に守護軍を派遣した折に、戦勝祈願のため洞海湾沿岸の高見山(現八幡東区東田)に、天神(あまつかみ)皇祖神十二柱を祀ったのが始まり。明治29(1896) 年の官営製鐵所創設により神社の敷地が用地となったため、昭和8(1933)年に、製鉄所の民営化を契機に、現在の地に遷移した。鎮守の森に囲まれた荘厳な社殿は、当時の内務省神社局の技師で、明治神宮などを手掛けた、角南隆氏の設計。国家事業として十年の歳月を経て完成した。

 

古くから、地域の守り神、洞海湾の海上安全を司る神として親しまれ、製鐵所の創設後は、「ものづくりと安全の精神」を伝える、日本近代化産業の守り神としても信仰されている。特に、製造業や建設業、運送業に関わる企業が、業務の安全のために参拝することも多く、「ものづくり」に関わる人々が祈願に訪れることも多いという。御神木として親しまれる招霊木(おがたま)が見守る境内は、桜の名所としても知られ、四季折々の心癒される自然環境も見どころのひとつ。初詣はもちろん、安産祈願や初宮詣、七五三詣や結婚式など、北九州市内外の多くの人々の、心の拠り所となっている。

 

八幡のまちを見守る高台に建つ『高見神社』。総ヒノキ造りの社殿は自然と調和して美しい。多くの人で賑わう秋季大祭や元旦の歳旦祭などの行事の他、能舞台を利用した落語やコンサートを催すなど、文化芸術を育む場としても親しまれる

 

『高見神社』のオリジナルで、鐵(くろがね)のまち八幡ならではのお守り『鐵の玉』と、“日向三代”の神様・鵜萱葺不合命(うがやふきあへずのみこと)のご神徳「安産」のお守り。『高見神社』公式のインスタやYoutubeでは、AIアバターを使った御由緒の紹介など、新しい取り組みにも意欲的な神社だ

 

ものづくりの神様
神功皇后が『高見神社』に祀った、天神(あまつかみ)皇祖神十二柱のうち天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)は、天地開闢の折に最初に生まれた“造化三神” で、万物を生んだ宇宙の起源とも伝えられています。そのことから、ものづくりの神として崇められているのです。

 

高見神社
住所 北九州市八幡東区高見1-1-1
電話 093-651-5108
時間 参拝自由(社務所9:30~16:00)
アクセス 西鉄バス・三条停留所より徒歩11分
http://www.takamijinjya.com/

 

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