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本当は教えたくない、美しい絶景スポット。写真映えする注目の荒尾へプチトリップ!

インスタで「イマソラ」「夕焼け」と検索したらキレイな空が山のように出てくるけれど、この夕焼けの美しさの威力と言ったらもう感動…!

この写真は、世界文化遺産の登録で注目を集めるようになった万田坑やグリーンランドがある熊本県荒尾市で撮影した1枚。

この夏、こんなステキな夕焼けを眺められるスポットが、荒尾にできるんですよ!場所は『荒尾干潟水鳥・湿地センター』。8/10(土)に開館と聞きつけ、オープン前の内覧会にお邪魔しました-!

有明海の干満の差を表した縦長のタペストリー。有明海の干満の差は国内最大の大きさで6.7mの最高記録を持っている。このタペストリーの6mあり、有明海のすごさを体感できます。

 

早速1階から見ていきます!
有明海といえば、ムツゴロウ。実は臆病な性格なんです。
1階では、荒尾干潟にやって来る渡り鳥や荒尾干潟で暮らしている生物について学べます。
ほらほら!シオマネキ(エビやカニにビジュアルが似てる!)の後ろに、小さなドットがいっぱい付いたひょろ長い魚がいるでしょ?

有明海にはムツゴロウなど独特な生き物が多いけど、それは日本列島が大陸と繋がっていた約2万年前の氷河期の頃から干潟で暮らしていた動物たちの子孫で、国内では有明海と八代海にしか生息していないのだそう

これが、ムツゴロウ。
コバルトブルーの斑点があることから、英語ではブルースポットマッドスキッパーつて言うんですって。オシャレな名前~!

 

干潟の恵みを獲って調理できる体験キッチン
市場での流通は少ないのですが、食通の間で知られている「マジャク」って食べたことありますか?
有明海に生息しているヤドカリの仲間で、荒尾干潟では全国でも珍しい「マジャク」を釣ることができるんです。
干潟の砂泥の中に穴をつくって住んでいるマジャクは、冬になると砂泥の奥底へ潜りますが、水温が高い6月~9月の時期は穴の上の方で過ごすので釣りやすく、この時期を狙って漁が行われています。

マジャクは『荒尾干潟水鳥・湿地センター』から車で5分ほどの距離にある『荒尾漁協』で釣ることができるのですが、釣った後、おうちに持って帰るには時間がかかっちゃいますよね。そんな時は、『荒尾干潟水鳥・湿地センター』の中にある体験キッチンへ!

今回は天ぷらにしてみました~!

こちらの施設では、マジャクの他にもタイラギ、ワキャ(イソギンチャク)、アシナガダコなど荒尾干潟で獲れる珍しい食材を使ったレシピを学ぶことができます。

そうこうしているうちに、マジャクの天ぷらが完成!

 

 

荒尾干潟の中をドライブ♪ テーラーに乗ってみよう
『荒尾干潟水鳥・湿地センター』の目玉の1つに、テーラー体験があるんです!
テーラーとは農業機械である耕うん機に荷台を付けた乗り物で、荒尾干潟ではノリ養殖やアサリ採りの際に使っているのだとか。
このテーラー乗車体験は2020年4月から『荒尾干潟水鳥・湿地センター』の体験プログラムに加わりますが、一般向け体験モニター会を今年9月に開催する予定。

今回は、ひと足早く乗ってきました。

長靴に履き替えたら、いざ出発♪

トットットットットットッと小さな音を立てて揺られながら進んで行くテーラー。今回は試用車での体験だったけど、体験モニター会では新車のテーラーをお披露目する予定

有明海って泥水のイメージがあったけど、水が透き通ってる…!。そんな素直な感想を荒尾市役所の大島さんに伝えると「海底が黒いからテレビや写真では黒く見えるだけで、肉眼で見ると全く違いますよね!僕も初めて荒尾干潟に来た時は、水の透明度の高さに驚きました」とお話してくださいました。

荒尾に住んで12年目になる糸島出身の大島さん

今回、荒尾干潟に来て、もう1つ“へえ~”と思ったことがあるんです。
それは、潮の匂いがしないこと。海なのに、なんだか不思議。
その理由は、荒尾干潟が内海に位置するから。
荒尾干潟は、北は背振山、東は阿蘇山、西は雲仙普賢岳に囲まれていて、山の水が川となり海の水と混じることで、潮の匂いがマイルドになるのだそう。
大島さんは「12年住み続けて、ようやく潮の匂いがわかるようになってきたんです」と話すほどのほのかな香り。
少なくとも、福岡から来たわたしにはまったくわからなかったのも面白い発見!

 

干潟に沈んでいく夕焼けを眺めながら、のんびりと…

干潟ドライブが終わった後は、『荒尾干潟水鳥・湿地センター』で少し休憩。2階に行くと、お目当ての眺望ゾーンが!

秋にはオオソリハシシギなど野鳥の群れが飛来し、春には白くてまるいシロチドリなど秋とは違った野鳥たちが大きな羽を広げて荒尾干潟へやって来る

望遠鏡で干潟の様子を観察することもできるけど、サンセットが似合う夏はバルコニーから眺める夕陽でしょ!
今回は時間帯が合わなかったけど、オレンジ色に染まった夕陽が干潟に沈んでいく風景をこの目で一度見て見たいなあ。

『荒尾干潟水鳥・湿地センター』では、貝殻を使った工作ワークショップや干潟の生きもの観察、バードウオッチングなど体験学習プログラムがいろいろあるみたいなので、詳しくは下記URLを見てみてね!

荒尾干潟水鳥・湿地センター
【住所】熊本県荒尾市蔵満20-1
【TEL】0968-57-7444
※8/9(金)までは、0968-63-1386(荒尾市役所環境保全課まで)
【時間】9:00~17:00(月曜休。祝日の場合は翌日休)
【駐車場】あり
【Facebook】https://www.facebook.com/araohigata2019/

 

 

3ヘクタールに1000本以上のオリーブを植えているオリーブ農園&レストラン

続いてやって来たのは『荒尾干潟水鳥・湿地センター』から車で6~7分の所にある『中川オリーブ農園〇megane』(まるめがね)。広大な敷地には、21品目のオリーブが植えられており、風に揺らぐオリーブの木を眺めながら食事をすることができます。

晴れた日は有明海が見える2階のレストラン

11時半から17時まで営業していて、ランチは2部制(11:30~13:20/13:30~OS14:00)となっており、カフェタイムが14時~17時となっているのでご注意を。

ランチは、どれもボリュームたっぷりだったんだけど、一番印象に残ったのが「モンスターサラダ」!

12種類以上の野菜が入ったてんこ盛りのサラダ。木箱に入っていてカワイイビッグ過ぎるサイズに、「おお一」と感嘆の声を上げながら撮影タイム(笑)。このボリュームなのに、2人前のサイズらしいです・‥!

こちらのお店はオリーブ農園という名前を掲げていますが、お店では自社農園のものではなくスペイン産のオリーブを使っているそうです。というのも、店主の中川さんは7年前からオリーブの木を植え始めたそうですが、栽培が難しく、2018年は60リットル分しか採れなかったそうで「うちの農園のオイルを店で使うと1か月半ぐらいで品切れになるから」とのこと。

定年後に農園を始めた中川さん。オリーブ栽培で有名な小豆島へ出かけて学んだそう

でも、ただスペインのオリーブオイルを使っているのではなく、オリーブオイルソムリエでもある中川さんがスペインのある農場へ赴き、オリーブ栽培や加工の様子を自分の目で見て厳選したオイルなんです。
料理には提供されていませんが、お店では中川さんがつくったオリーブオイルの購入はできるので、欲しい人は早い者勝ちですよ~!

「僕はオリーブ栽培というより、会社員時代に出張先のアメリカで見た農園風景をつくりたかったんです」と中川さん。グーグルマップの航空写真で見た時に「東西に沿ってキレイに整列した畑だね」と言われるのが目標なのだとか。

これからどんどん発展していく中川さんの農園の未来がとても楽しみです!

〇megane(まるめがね)
【住所】熊本県荒尾市牛水2029
【TEL】0968-57-7606
【営業時間】11:30〜17:00
■ランチ/2部制
11:30〜13:20
13:30〜
※ランチのオーダーストップは14:00
■カフェタイム
14:00〜17:00
※オーダーストップは16:30
飲み物以外はワンプレートデザートセット(ケーキとドリンク)があります。
P/あり
【Facebook】https://www.facebook.com/araohigata2019/

 

デザートは、黒ゴマたっぷり『万田坑ソフト』

最後は、荒尾の特産品を買いに『まるごとあらお物産館』へ。世界文化遺産に登録された三池炭鉱の『万田坑』のすぐそばにあるんです。
荒尾といえば梨が有名だけど、ソフトクリームに惹かれて『万田坑ソフト』をチョイス。2階にある展望台に上がれば万田坑が見ながら食べることができます。

万田坑が世界文化遺産に登録されたのは2015年ですが、なぜ登録されたのかご存知ですか?それは、幕末からわずか50年ぐらいの短期間で急速な近代化を達成したから。コレ、世界に類を見ない異例なスピードだったんです。
わたしたち福岡県民になじみの深い『三井グリーンランド』(現グリーンランド)も、もともとは万田坑を所有していた三池鉱山の子会社がつくったリゾート地だったとか。
そんなプチ歴史も知るとさらに楽しくなる荒尾の日帰り旅。テーラー体験はほんと楽しかったので、皆さんも申し込んでみてくださいね!

まるごとあらお物産館
【住所】熊本県荒尾市原万田169-22
【TEL】0968-57-9960
【営業時間】10:00~17:00(月曜休。祝日の場合は翌日休)
P/あり
【HP】http://arao-kankou.jp/
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