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【フクオカ・メイド Vol.1】シリコーンゴムメーカー・SING

【連載企画】フクオカ・メイド vol.1

フクオカ・メイドのモノに注目し、その現場を訪ねる企画。今回は、太宰府市・宝満山のお膝元で「シリコーンゴム」の企画開発・製造をしている『SiNG』さんのもとへ。

鉱物から生み出されるというシリコーンゴムの大きな可能性と、マットなテクスチャーの可愛らしさを知りました。

 

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口当たりのやさしい『マグカップ』。実は「シリコーンゴム」でできている(全6色・各2970円)

 

日々使う製品の“元素”にまで思いを馳せることは、ほとんどありません。ところが『SiNG』を訪ねて、「シリコーンゴム」が「ケイ素」、すなわち元素記号Siという鉱物からできていると聞いて驚き!

しなやかな弾力をもつシリコーンが鉱物からできているなんて、製品を手にして、その意外性に興味をそそられました。

左から『SiNG』代表の中野英司さんと、オリジナルブランドの立ち上げ時からスタッフとして勤める内山美紗子さん

代表の中野英司さんが「シリコーンゴムの可能性を広げよう」と『SiNG』を立ち上げたのは、’11年のこと。人体に無害なことはもちろん、滑りにくくやわらかい質感で優れた耐熱性を持つシリコーンゴムは、幅広いシーンで活用できるといいます。

「お子さん向けや障がい者施設、医療現場にアウトドア…まだまだ使い道は広がっていくと思います」。中野さんがそう話す通り、『SiNG』のプロダクトはマグカップやキーリングといった生活雑貨から、ドアの取っ手といった家具パーツまで様々です。

 

プレス機と呼ばれる機械で、『トレーコースター』(各495円)の制作中。金型にシリコーンゴムを流し入れ、上下からプレスすることで成形する

ショールームの奥に隣接しているシリコーンゴム工場では、生のシリコーンゴムを練るところから、裁断し成形するまで、ほとんどの工程を見学できる

マットなテクスチャーに馴染む、深みのある「色」には特にこだわりを持っています。塗装ではなくシリコーンゴムそのものに着色するため経年変化による色落ちも少なく、微妙な調色も可能。

また新たな試みの一つとして、シリコーンゴムの内部にプリントを施し、上から透明のシリコーンを重ねるという新技術もあるとのこと。すでに自治体とのタイアップ商品に応用されていて、これからさらに広がりを見せていきそうな予感です。

〇マンホール切り抜き 太宰府市にある実際のマンホールの絵柄を、そのままプリントしたコースター

 

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『SiNG』のショールーム兼カフェは’23年の4月末にリニューアルし、シリコーンの加工を間近に見ることのできる工場が併設されました。

「手に取って製品の良さを知っていただくだけでなく、製品ができる過程を見て、ものづくりの面白さを感じてもらえたら」と中野さん。

店は縁結びの神様を祀る竈門神社や、宝満山の登山口へと続く坂の途中にあります。参拝や登山の行き帰りに立ち寄って、実際に見て、触れてみるのがおすすめです。

カフェ『Si』で注文できる『プリン』(カップ付き700円)は、食べ終わった後にカップをお土産として持ち帰ることができます。オリジナルブレンドの『アイスコーヒー』は450円

 

〇『タビーライト』(各15400円)

 

〇 『シームレスキーリング』(各1760円)

 

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□□□□■□□□□SHOP DATA□□□□□□□□□■

 

『SiNG』ショールーム&カフェ『Si』
所:太宰府市内山956- 1
☏:092-555-2338
営:11:00~17:00
休:水曜  席:24席  P:あり(2台)
カード/可、PayPay可
インスタ:@sing_factory

 

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