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【福岡の頼れるお医者さん2023】脳・脊髄・筋肉・末梢神経の病気を扱う専門診療科『脳神経内科』のしごと「福岡大学病院 脳神経内科」

頭痛・めまい・しびれ・ふらつき・物忘れなどの日常よくある症状が出た場合、何科を診察するかご存知ですか?脳卒中や認知症からパーキンソン病などの神経難病まで神経に関係する病気を広く扱う『脳神経内科』の役割に迫ります。


 

脳神経内科を知っていますか?

脳神経内科とは、神経に関係する疾患を専門とする診療科。特に多いのが、高齢化社会で増加する、脳卒中や認知症、パーキンソン病などの神経難病や、筋の萎縮などにより運動障害をきたす筋疾患、末梢神経疾患など、守備範囲はかなり広い。これらの初期症状として、頭痛、しびれ、めまい、ふるえ、物忘れ、てんかん、けいれんなどがあるが、日常的にだれにでも起こりうる症状が多く、脳神経内科に結び付かず、診断がつかないまま悪化したり、治療のタイミングを逃す人も多い。

「脳神経内科の問診は、発症様式を詳細に聞くことが重要です」と語るのは、福岡大学医学部・脳神経内科学教室の、坪井義夫教授。頭痛を例にとると、慢性的なものは片頭痛、突然症状が出た場合は、脳卒中が疑われる。問診によって病気の周囲を絞り、症状に応じてCTやMRI、脳波検査や神経伝導検査など、患者の負担が最小限で済むようにピンポイントで検査を進め、早朝診断・鑑別診断を目指すことが重要だ。「大切なのはリスクの高い病気を見落とさずに判別すること。また良性の病気であっても、日常生活に支障のないように治療することです」と、坪井教授。命にかかわる重大な疾患でなくとも、日常的に高頻度で遭遇する症状に苦しんでいる人々に寄り添う、プライマリ・ケアも重要なのだ。

 

例えば、人口の約1%が患う頻度の高い病気で、足がムズムズして落ち着かない「レストレスレッグス症候群」の場合、薬でコントロールできる病気にも関わらず、受診に至らず苦しんでいる人が多いという。「もしかして脳や神経の病気かも?」と感じたら、一度検査を受けてみることが大切だろう。

さらに、新しい治療法で改善できる疾患も増えている。例えば、脳卒中の後遺症などで筋肉の痙縮が見られる場合に、ボツリヌス菌由来の薬を注射し症状の改善をはかるボツリヌス療法などがそれだ。近年では、腸内細菌の研究により、腸の環境が脳に与える影響もわかってきており「将来的に腸内細菌を調整する治療が進めば、パーキンソン病などに苦しむ人を救えるかもしれない」と坪井教授は言う。

 

福岡大学医学部 脳神経内科学教室

教授 坪井 義夫先生

千葉大学医学部卒業。医学博士。日本神経学会専門医、日本脳卒中学会専門医、日本内科学会認定内科医・指導医。2011年より福岡大学医学部 脳神経内科学教室 教授。2021年より福岡大学病院認知症疾患医療副センター長(兼任)。専門分野は、パーキンソン病および関連運動障害疾患、レストレスレッグス症候群、プリオン病など

 


 

福岡大学病院 脳神経内科

診療科目/脳卒中、アルツハイマー型認知症などの認知症性疾患、パーキンソン病、脊髄小脳変性症、筋委縮性側索硬化症などの神経変性疾患、重症筋無力症、多発性硬化症などの神経免疫疾患、末梢神経疾患、筋疾患
住所/福岡市城南区七隈7-45-1
電話/092-801-1011(代表)
受付/8:40~16:40(月~金曜)

https://www.hop.fukuoka-u.ac.jp/

 


 

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