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やまやのヒミツ vol.13

【連載企画】やまやのヒミツ vol.13

アジアナンバーワンシェフと、九州の食の可能性を拓く
~膳~

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長谷川在佑氏(左)と安部大志郎料理長

 

さて、vol.12に引き続き、今回は気になる2つの店についてご紹介しましょう。まずは、完全予約制の日本料理店『膳』へ。ここで味わえるのは、九州をテーマにした割烹スタイルのコース料理です。総監修を手掛けるのは、東京の日本料理店『傳』の店主・長谷川在佑氏。京都の懐石料理店や割烹、九州の郷土料理店でも経験を積んだ安部大志郎氏が料理長として店を盛り立てます。長谷川氏といえば、2022年「アジアのベストレストラン50」でナンバーワンを獲得するなど、現代和食を世界へ発信する第一人者。安部料理長は約1年間『傳』に研修生として入り、世界屈指のホスピタリティをその身に叩き込んできました。

 

鯖の炙り、蓮根の天ぷら、島原海苔の香りが弾けるおしのぎ
合馬(おうま)筍と芝海老の挟み揚げは、白菜のソースも美味

 

ゲスト一人ひとりのペースを見極め、最高の状態で出されるコース料理は計7品。使用する食材は、生産者の元へ直接足を運び見出した名品や、鮮度が光る採れたての素材、そして安部料理長の故郷・大分の食材などなど。生産者から受け取った思いも込めながら、器の上に九州の旬を表現していきます。こんな組み合わせや食べ方があったとは! 馴染みの野菜がこんなに美味しいなんて――。そんな驚きの声が漏れる感動と喜びを味わうひと時。食事の最後には、九州産の大粒で粒揃いの米を特注の土鍋で炊いた輝く銀シャリと『やまや』自慢の「できたてめんたい」も登場。滅多に味わえない特別感に胸もお腹もいっぱいです。

 

『コース科理(7品)』(7700円・完全予約制)の一例。土鍋ご飯、明太子、自家製漬物、鯛の出汁が効いた味噌汁が登場

 

※メニューは季節により変わります

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モダンな中に木の温かみや和の趣を感じる、心安らぐ空間。中庭に面したフロアは全面ガラス張りで、ライトアップされた中庭を望む

 

そして『膳』の楽しみは料理だけに留まりません。長谷川氏は「お客様の笑顔を最優先にするホスピタリティ」を最も大切にしており、その『傳』の思いは『膳』のサービス、空間にも受け継がれています。店内は半個室、テーブル、カウンターとどの席に座っても安部料理長の姿を見ることができ、またスタッフはすべてのゲストに目を配ることができる造りになっています。料理を作る姿やスタッフの細やかな心遣い、厨房から届く音や香りなど、そのすべてが一体となりワクワクする食体験へと繋がっていきます。

臨場感を共有できる半個室

 

鹿児島県・霧島の赤い土壁に、白い久留米絣の暖簾が映える
随所に配した旧家の欄間は凛とした美しさ

 

左官職人が1万4000粒もの赤い石を埋め込んで削り上げた床も見事、明太子の粒をイメージした赤をさり気なく取り入れた職人の意匠に唸る

 

さらにはこの食体験に華を添える名脇役にも注目。ドリンクメニューには大分県の安心院(あじむ)ワインや九州各地の地酒、八女のお茶などを用意。唐津、福岡の陶芸家による器や有田焼「安楽窯」に特注した赤い土鍋、鹿児島県・霧島の赤い土壁も配するなど「Made in KYUSHU」への思いがすべてに息づいています。「膳」を訪れる度に知らなかった魅力を知り、九州がもっと好きになるはずです。

 

佐賀県・有田町の「安楽窯」に特注したご飯用の土鍋。取手が明太子の形に!

 

博多の伝統工芸品「博多曲物」のおしぼり置き

 

 

続きはコチラから👇

やまやのヒミツ vol.14

 

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膳 zen

 

所:福岡市中央区白金1-5-5
☏:092-406-8820
営:18:00〜23:00(OS22:00)※完全予約制
休:日・月曜
席:30席
P:なし
https://yamaya-sohonten.jp/zen

 

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