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1階を生活の中心に、あらわし梁の職人技が光る木の家|サン建築工房(北九州市)

【家づくりの本AWARD2023】

北九州市在住/Aさんの住まい

暮らしの知恵と愛情たっぷり。
あらわし梁が見守る木の家

ご主人の実家を建替えたA邸。
空間を開放的に魅せる
あらわし梁の技法をはじめ、
職人技や奥さまのアイデアが
随所に生きる木の家には、
お手本にしたい魅力が溢れていた。


キッチンの背面やインテリアに組み合わせた黒が空間を引き締める。リビングから水回りへと続く廊下、スケルトンのリビング階段の抜け感も心地いい!

知識や経験を踏まえて
選んだ上質な木の家づくり

玄関に入った瞬間、フワッと香る小国杉の良い香り。次に目に入ってくるのは、建具の惚れ惚れする仕上げの美しさだ。いい家づくりとは、ただこうして五感で感じる心地よさが証明してくれるのだなと気付かされる。
引き渡しから2週間、完成したばかりのA邸。格子戸を開けると、広々したリビングの天井部分にはあらわし梁と呼ばれる梁を隠さずそのまま見せる装飾が存在感を放ち、思わず「わぁ」と声が漏れる。職人による高い技術が見て取れる、木造家屋ならではの手法は、ご主人がとり入れたかったという。

姉妹2人をお子さんに持つAさんご夫婦。上のお嬢さんが小学校に上がる前に家を建てようと家づくりを始めた。ご夫婦の希望するコンセプトは「シンプルで上質な木の家」。その結果、仕事柄、住宅の知識や経験も豊富なご主人のアンテナに引っかかったのが[サン建築工房]だった。
「住宅展示場なども見て回ったんですが、いいなと直感するところはなくて、もともといい家づくりをされているなと感じていたサン建築工房さんに迷わずお願いしました」とご主人が決め手を話してくれた。

 

グレートブラウンのツートンからなるシックな外観が目を引く。「汚れが目立たないように」とご主人が選んだのは、サイディング加工の外壁

 

玄関はすっきりと普段履きする靴だけを収納する棚を設置。明かり取りの格子戸が美しい

美しく整頓されたオープンスタイルのシューズクローゼット

 

自分で片付けができるよう
収納アイディアもプラス

ご主人の一番の要望は、あらわし梁をとり入れた開放感のあるLDKと、仕事を終えてゆったり入れるお風呂。ウレタンの断熱材を使うなど機能性にもこだわった。
奥さまは「一番には、キッチンから見守れるよう子どもたちのカウンターをリビング回りに持ってきたことですね」と話しながら、仲良く絵を描くお嬢さんたちを優しく見つめる。加えて、生活スタイルを考慮した動線や片付けを意識した暮らしのアイデアを随所に散りばめた。

本棚、収納、ゴミ箱として活躍する多機能キッチンカウンターは造作でオーダー

 

パントリーと勝手口へつながり家事動線が良好なキッチン。システムキッチンもインテリアと統一して壁面が黒色のものを採用した

「毎日を気持ちよく」
過ごしたくなる場所。

例えば、玄関から入って、左手にレイアウトしたキッチンは、リビング側にも収納できる造作のカウンターを採用。「棚の一角に、子どもたちが自分でゴミを捨てられるようにゴミ箱のスペースも造っていただいて設置しています。キッチン回りもすっきり気持ちよく使いたかったので、シンクには一日分の生ゴミが入るだけの小さなゴミ箱だけを付けて、一日の終わりには勝手口のゴミ箱へ捨てるようにしているんですよ」。なるほど、暮らしやすさは、気持ちの面から考えてみると見えてくることもあると気付かされる。脱衣所や子ども部屋には専用の収納ボックスを置き、親子でできる整理整頓術を実行している奥さま。自然と浮かんできたアイデアだそうだが、お子さんへの愛情が住まいのあちこちに散りばめられていた。

造作の洗面台にシックなタイルを組み合わせた洗面室も広々

 

トイレも統一感を大事に黒系でまとめた

 

1階を生活の中心に
自然体で暮らせるわが家

「基本的には家族が集まるリビングを主体に、1階に生活の基盤を置き、完結するような間取りを意識しました」というご夫婦のリクエストを叶えたA邸。
2階へ上がる手間を省き、1階の脱衣所で家着類の着替えが済むよう、一人ずつ専用の収納スペースを確保したり、トイレや洗面室など、家族がすれ違っても十分なゆとりのある住空間が計算されている。意識せず「自然体で暮らせる」日常は、快適な家づくりであることの証拠でもあるだろう。

重厚感のあるダイニングセットは、ご夫婦お気に入りの杉工場のもの。カウンターからお皿を運んだり、お嬢さんたちもお手伝いできるスタイルに

 

「いただきます」から
会話が弾む家族の食卓。

デザイン性の高さも際立つ。明かり取りを兼ねた格子戸、カーブで動きを付けたスケルトンの階段が空間に広がりを生み、アクセントにも。これに、ご夫婦が選んだ照明やダイニングチェアの黒色がよく映える。「二人ともシンプルが好みなので、黒をカラーポイントに持ってきて、統一感を大事にしました」とにこやかに話す奥さま。木のやわらかな質感を引き締める効果とともに、ダイニングのペンダントライトや間接照明を合わせることで、洋のモダンさもミックスされたスタイルは、コーディネートの参考にもなりそうだ。

リビング階段の下のデッドスペースを上手に利用。どこか落ち着く子どもたち専用のカウンター

 

子どもたちが教えてくれた
楽しく快適な住み心地

生活の中心は1階に置きながら、2階は、広いウォークインクローゼットのある主寝室と子ども部屋をメインに構成。「オンとオフの切り替えを大事にしたいので、仕事は極力持ち帰らないようにしたいのですが」と話すご主人の書斎も備えた。

造作カウンターでシンプルにまとめたご主人の書斎。日射しもたっぷり差し込み、集中できるレイアウト

 

階段は遊び場にも

 

ほんのりピンクのクロスを壁の一面のみに採用した主寝室。枕元で照明の調整もできる

 

寝室にはすっきり収納できるWICも

 

家族それぞれが憩う
心地よい居場所。

ようやく準備が整い、暮らし始めたばかりのAさん一家。「子どもたちが一番喜んでいました」と奥さまが話すように、階段に座って本を読んだり、カウンターでお絵かきしたり、子ども部屋に取り付けたブランコももちろん大のお気に入りの様子。伸び伸びとした姿がチャーミングで微笑ましい。
「住み心地ってやっぱり大事だし、違うんだなって実感します。というのも、前の賃貸マンションだと冬は寒かったので、子どもたちが朝起きるのにぐずっていたんですね。でも、今は自分からすんなり起きてくるので、この家が快適なんだなということがわかります」と奥さまは嬉しそうに笑う。ご主人も「予算的には少しオーバーしましたが、出来栄えに満足していますし、間違いなかった」と思いを語ってくれた。
ご主人の誕生日には、お子さんたちとカレーを作ったり、ピザを生地から作ってトッピングしたり、これまでも一緒に調理を楽しむことが多かったAさん親子。快適になったキッチンでこれからますますレパートリーも増え、マイホームには楽しい思い出がいっぱい満ちていくにちがいない。

将来的に仕切れる子ども部屋は、ロフト付き。「成長とともに好みが変わると思い、ロフトの壁だけ、子どもたちの好きな色にしました」

 

 


 

Company Profile

株式会社サン建築工房

 

太陽の熱を利用したOMソーラーと
自然素材を使った家づくり

太陽熱で床暖房するOMソーラーやエコ住宅に早くから取り組み、地域木材(九州産)と自然素材を使った健康住宅にこだわってきました。ゼロエネ住宅や長期優良住宅も数多く手掛け、流行を追わず経年と共に味わいのある、丈夫で長持ちな家を造ります。

 

[住所] 福岡県北九州市小倉北区大手町3-1
[電話] 0120-362-732
[施工エリア] 福岡県全域
[設立] 昭和59年11月
[資本金] 2000万円
[従業員数] 12名
[許可・登録] 一級建築士事務所 福岡県知事登録 第1-21025号
一般建設業 福岡県知事許可(般-3)第59760号
宅地建物取引業 福岡県知事許可(9)第10104号
[保証] 住宅瑕疵担保責任保険
住宅あんしん保証 事業者番号0018693
日本住宅保証検査機構
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