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【広川町】久留米絣の老舗工房が挑む絣イノベーション『SAKATA CAFE』

【広川町ってどんなところ???】

福岡県南部に位置する人口約2万人の町で、久留米市・八女市・筑後市と接しています。町の中心部に、九州を縦断する高速道路が通り、広川インターから福岡都市圏まで1時間以内という地の利もあり工業団地が発達。豊かな自然に恵まれイチゴやブドウなどのフルーツをはじめ、ガーベラや菊などの花き、香り高い八女茶が作られています。

 

1948年創業の坂田織物。ニューヨークで展示会を行なうなど常に革新的なプロモーションに挑戦する久留米絣の工房だ。新たな展開として敷地内に新しく「SAKATA CAFE」を作った。

話を伺ったのは坂田織物の3代目代表の坂田 和生さん。メディアにもたびたび登場する久留米絣のスポークスマン。とにかく久留米絣を世に広く知らしめたいという情熱の方。実は元芸人というユニークな経歴の持ち主。見るたびに髪の色が違う(笑)

SAKATA CAFEは坂田さんの長期プロジェクトの中のひとつ。絣を日常的に利用する事が減っていく中で何か新しい機会を作りたいという想いから生まれたそうだ。「食は人に必ず必要なもの。だから美味しいものをきっかけにすればたくさんの方が動いてくれるんじゃないかなと思って…」とのこと。

なのでカフェで提供するコーヒーはグアテマラやインドネシア産の豆を使う。両国とも絣の産地なのだ。それに海外の鮮やかな柄の絣のコースターをつけている。これだけで絣への興味がグッとあがる。

食のメニューもおもしろい。この日は暑くなるシーズンに向けて、絣の糸に見立てた糸状のかき氷「綿雪」メニューを2種紹介してもらった。ひとつめは「藍の華」。藍染の工程の発酵時に出る泡の通称を商品名にしたもの。中にバタフライピーのかき氷が入っていてレモンシロップをかけると青から紫への色の変化が楽しめる。

口に入れるとフワッとなくなりレモンシロップのさわやかな酸味と甘みが広がる。暑い時期にピッタリの味わいだ。

2つめは「コーヒー」。絣の産地グアテマラのコーヒーをかき氷にしてマスカルポーネソースをトッピングしたもの。コーヒーのさっぱりした甘みとマスカルポーネの濃厚な味わいが絡みティラミスのようなリッチなおいしさだ。どちらもスタッフの溝田さん、高田さんおすすめの一品。

スタッフの溝口さん(右)と高田さん

カフェには物販スペースもあり、坂田織物オリジナルブランド「TUGU」の商品や坂田さんがセレクトした陶器や雑貨などローカルの名品が並ぶ。一部の食器は店内で使われていて気に入れば購入もできる。

敷地内にはもうひとつショップがある。新たな絣の表現に挑戦したテキスタイルブランド「sakata」のショップだ。

ミニマルな空間の中、sakataのhaoriシリーズのロングとショートのみが並ぶ。新たにセットアップ用にパンツの展開も予定している。入り口の通路を含めて非日常感が味わえるショップだ。

今後施設内には宿泊施設や絣の研究施設などの展開も予定しているという。それもなるべく早く、開放的に。「早くやらないと今のままでは先細っていく業界だと感じています。小さな市場の取り合いではなく、マーケット全体を広げる活動を、会社間や業界を越えてやっていきたいですね」とのこと。

この情熱、久留米絣の品質や価値への自信を表れだ。広川町から世界を見据えるプロジェクト。まずは居心地の良いカフェを楽しんでみてほしい。

 

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