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Fuku Spo – ラグビー/向井 昭吾(コカ・コーラレッドスパークス)

コカ・コーラレッドスパークス/向井 昭吾(Mukai Shogo)監督

まずは自分に槍を向け勝るものを築いていく

チームを離れて約5年。その間、チームは5年連続入れ替え戦を経験し、昨シーズンはトップリーグから降格してしまいました。折に触れてアドバイスはしていたけれど、なかなか受け入れられず、歯がゆさもありましたね。とはいえ、今回、監督復帰を決断するまでには少し時間がかかりました。というのも、この数年の間にラグビーのチームづくりは大きく変わってきています。スクラムコーチ、ラインアウトコーチなど、コーチは細分化し、監督は全体をオーガナイズするマネジメント業のようになっているんです。監督の役割は以前と大きく変わっており、チームとしてその環境を揃えてくれるのか、という不安もありましたね。現在は今までいたコーチにもうまく中に入ってもらい、自分もグラウンドに立ち、今ある力でなんとか動かしているという状況です。

 チームを立て直していく中で、今いちばん大切にしていることは、チームの文化をつくることです。これまで負け続けてきたわけですが、今の人たちは外部に要因を求め外に槍を向けがちです。けれど、まずは自分に槍を向けて、相手より多く練習したのか、相手よりもより頭を使っているかなど、何か一つ勝るものをつくった上で勝負に挑んでいきたいと考えています。

 

ディフェンスを起点にトライを奪い勝利する

今年は6月から8月にかけて、トップリーグのチームと我々トップチャレンジリーグのチームが戦う「ジャパンラグビー トップリーグカップ2019(仮称)」が開催されます。このチームは負け癖がついてしまっていますし、若い選手も多いので、今シーズンは「勝つこと」をテーマに戦っていきたいと考えています。トップリーグのチームに勝てば注目もされますし、「レッドスパークスはなぜトップチャレンジにいるの?」と不思議がられるチームになりたいですね。

 勝つためのキーポイントはディフェンスです。ディフェンスは守りと思われがちですが、海外の強豪チームはディフェンスからターンオーバー(攻守逆転)し、トライを奪うという戦術で勝利を重ねています。レッドスパークスとしても、ディフェンスで粘ってトライを取ることがパターンになればいいと思っています。そして、最速でトップリーグへの再昇格を果たすことが、最大の目標ですね。

 今年は遂にワールドカップが開催されます。九州では福岡・大分・熊本の3カ所で試合が行なわれますが、これは奇跡的なことなんですよ。全国12会場のうちの3つが九州で固まっているんですから。贔屓のチームを応援するべく、海外からもファンが訪れますし、試合後は選手たちも街に出るかもしれません。いろんな人と触れ合えるチャンスですし、試合会場はもちろん、パブリックビューイングの会場や街場のバーなど、あちらこちらで彼らと触れ合い、ワールドカップならではの空気感を存分に楽しんでください。

 

編集部からのおまけ質問。福岡の好きな場所を教えてください!

福岡で暮らして15年になりますが、福岡は住みやすいですね。海外旅行に1万円で行ける街なんて他にないですよ。また、空港も近く遠征のストレスも少ないためラグビーをする環境としても最高だと思います。美味しいお店もたくさんありますよね。なかでも、西中洲にはいいお店が集まっているのでよく行っています。

※シティ情報Fukuoka 2019年5月号本誌掲載