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やまやのヒミツ vol.11

【連載企画】やまやのヒミツ vol.11

~やまや営業マンの活躍篇~

地元の食文化を子どもに伝える一環で学校給食に採用されたやまやの明太子。
その陰に厳格な基準をクリアするため切磋琢磨した営業マンの努力がありました!

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福岡の味を広めたい! 学校教育に辛子明太子を

「私の最大のミッションは、お客様を新たに開拓すること。モットーは“固定観念にとらわれず、まずは挑戦すること”です」。現在『西日本新規開拓広域チーム』のエリアマネージャーとして活躍する宮﨑優太さんは、そう言って芯のある声を響かせました。“営業職”と聞けば、クライアント先を回って自社商品を提案する仕事というイメージですが、宮﨑さんの仕事内容はもっとずっとアクティブです。営業先に規定はなく、“アタックしてみたい”と思ったらまずは現場を見て、時には体験し情報を集めるなど、自分自身で市場を調査。その情報を元に戦略を立て、場合によっては既存の商品ではなく、お客様の要望や条件を満たす新たな商品を開発することもあるといいます。

BtoB本部 西日本新規開拓広域チーム エリアネージャー・宮﨑優太さん。2003年に入社。徹底的な市場調査を武器に、クライアントのニーズを引き出した提案で新規顧客の獲得に奔走する、腕利き営業マンです。「福岡の食文化を伝えたい!」

そして、宮﨑さんの営業マン人生の中で「特に思い入れが深い」と語るのが、子どもが安心して食べられる“学校給食用の辛子明太子”です。「美味しかった給食って、大人になっても思い出に残っているものですよね。福岡の名産品・食文化を伝える上でも、辛子明太子を学校給食で提供したいと考えたんです。子どもの頃からその味に親しんでもらうことで、辛子明太子の認知度アップやファンづくりにも繋がると考えました。ビタミンやミネラルが豊富であるなど栄養面での優れた点も調べつつ、まずは行動あるのみ!  と、飛び込み営業をスタートすることに。とはいえ、“辛子明太子を給食に出す”なんて前例のないことで、門前払いされることがほとんど⋯。しかしそんな中、たった一社だけ話を聞いてくださったのが、福岡市の小中学校の給食食材を選定する『福岡市学校給食公社』の納冨課長でした。給食専門の問屋様もご紹介いただき、そこから不可能と思われたこの提案が動きだしました」。

福岡市学校給食公社 総務部 物資戦略課長・納冨 英明さん。「子どもの笑顔が喜びです!」

 

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たくさんの人に支えられ 不可能を可能に!

「福岡市では、市内産の食材を積極的に使う『うまかもん条例』という取り組みを行なっています。給食を通して地元の食文化を伝えたいという願いもあるので、福岡ならではの献立として辛子明太子を出すことができたら、子どもたちもきっと喜ぶだろうと思い、宮﨑さんの提案を伺いました。しかし、給食の食材には細かなルールがあります。合成着色料は不可。加熱処理したものでないと提供はできず、アレルギー項目や原材料についてもかなり厳しい規定が。福岡市には小学校だけでも144校あり、何十万食分を一度に納品するという能力も求められます。よって、新規での提案はなかなか実現が難しいのですが、宮﨑さん率いる『やまやチーム』は、そのハードルを一つずつ乗り越えてくれました」と、納冨課長。

粒感や風味を大切に作られた子どもの舌に合う辛子明太子。写真は料理に使いやすい調理用タイプ

 

カロリーや塩分などを細やかに記した給食の献立資料。栄養バランスを考慮した献立が作られています

「高い品質条件と安全性をクリアすべく、『やまや』の開発チームと協力して試行錯誤。辛くない唐辛子を使い、出汁などで旨味も出すなど、子どもの舌に合うよう味付けにも工夫しました。保育園児や小学生、保護者の方々へ向けた試食会を行ない、栄養教諭やPTA協議会、教育委員会の代表が集う『物資選定会』での厳しい審査も通過。足掛け約4年で、遂に学校給食用の辛子明太子は完成しました」と、宮﨑さんも当時を振り返ります。

やまやの辛子明太子で作る『明太クリームパスタ』は、大人気の給食メニュー

 

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心の底から感動した やりがいのある仕事

初めて給食で辛子明太子が提供された日、宮﨑さんをはじめとした『やまやチーム』は小学校へゲスト講師として招かれ、辛子明太子にまつわる『出前講座』を行なったそう。「講座の後は教室で一緒に給食を食べたのですが、“美味しい!”と喜ぶ子どもたちの笑顔を見て、心の底から感動しました。それに今では、催事に行った先で、“小学生の頃、やまやの明太子を給食で食べたよ!”と、声をかけていただくこともあるんです」と、嬉しそうに話します。

食育授業は幼稚園でも開催。試食タイムにお代わりの行列ができるほど大好評だったそう
地産地消へ取り組む「福岡市学校給食公社」へ贈られた手作りかるた。小学生の感謝の思いが込もっています

現在は年に1、2回、辛子明太子を使ったメニューが給食に登場。給食用にと開発したこの辛子明太子は通常販売していませんが、個包装タイプは「こどものめんたい」という名で、年末年始などに百貨店で販売されることもあるそう。また、福岡県の「ふるさと納税」の返礼品としても好評を博しています。「自分の提案次第で未来に繋がる食育に携わることができ、社内外のさまざまな方々と協力することで不可能と思えることも実現できる。壁は高いほど乗り越えがいがあるし、本当にやりがいのある仕事です」。宮﨑さんは、そう力を込めました。

 

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