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【大川市】あんこ好きは見逃すな!素朴な甘さにファン急増中『あじ彩館【田尊し】(たどし)』

【大川市ってどんなところ??】

福岡県の南西部、筑後川が有明海へと流れ込む場所に位置する町です。その立地から海運の要所として船大工や職人達が暮らす町として栄え、いまでは家具の大生産地として、たくさんの家具を日本全国に送り出しています。また、広大な筑紫平野で育まれる米やイチゴなどの農作物、筑後川や有明海で採れる良質な海苔など、農水産業も盛んです。

『田尊し』は大川風土記などの郷土史の文献にも登場する郷土料理。

四角いおはぎのような見た目で、きな粉の上に粗く練った餅、その上にほんのり塩気のあるあんこがのった三層に重なった一品。

昔は大川地区の農家が大みそかに作り正月の雑煮代わりに食べていたそうだ。

しかし戦後は作られることはほとんどなくなり存在すら知られなくなった。

その田尊しを今唯一購入できるのが大川市鐘ヶ江にある『あじ彩館』だ。

「田尊しの販売を始めたのは8年ほど前から。貴重な食文化の継承のために始めました。」と教えてくれたのはスタッフの梅崎さん。

あじ彩館は社会福祉法人「道海永寿会」が運営する就労支援施設の直売所。

毎朝11時にはその日作りたての弁当や総菜が所狭しと並ぶ。

味のうまさと安さで昼前にはほとんど売り切れてしまう隠れたグルメスポットだ。

なんと一週間に100個以上売れる「だいこんのごぶ漬け」など手作りの人気商品も多い。

そこで田尊し作り始めたのは福岡県の専門家派遣事業の話し合いの中で「昔、こんなものを食べてた!」という思い出話がでたことがきっかけだったそうだ。

田尊しの餅は福岡県産のもち米とうるち米を炊いてすりこ木でつぶしたもの。

小豆は北海道産のものを丁寧に炊いてうすく塩味をつける。

きな粉は福岡県産の大豆を炒ってすって香ばしく仕上げる。

保存料などは一切入れていないのでその日のうちに頂かねばならない。昔からの伝統的な作り方を守っているのだ。食べる前に軽く焼いて食べると一層香ばしく美味しくなる。

 

大川市民もほとんど知らない料理だったが、イベントなどに出品していく中で少しずつ認知されていった。「これからもこの味を守り続けていきたいですね。」と梅崎さん。

ただし、田尊しは大量生産が難しいためいつでも買えるわけではなく現在は不定期な販売。購入の際には入荷状況を事前に確認してほしい。

郷愁を感じる素朴な味わいに誰もがファンになること間違いなしだろう。
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あじ彩館『田尊し(たどし)』

住所:大川市鐘ケ江247−1
電話:0944-87-2020
営業:10:30~16:30
休:土曜、日祝日
P:あり
カード/不可

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