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【ローカル企業とSDGs】幸福な思い出を未来へ海洋環境保全に努めるサステナブル・シーフード『グランドハイアット福岡』

世界のハイアットグループ
全体で取り組むSDGs

世界で1150軒以上のホテルおよびオールインクルーシブ施設を展開するハイアット・グループの上位ブランドである『グランドハイアット福岡』が、日本のホテルで4番目にMSC/ASC CoC認証を取り、サステナブル・シーフードの提供を本格的に始めるとのことで、総料理長と資材調達部門であるマテリアルズ・マネージャーに話を聞いた。

【グランドハイアット福岡 総料理長・野島茂(左)】
『パークハイアット東京』のペストリーシェフなどを経て、’19年より現職。パティシエ・コンクールの最高峰と言われる「クープ・デュ・モンド・デュ・ラ・パティスリー」世界大会団体準優勝など世界的コンクールの受賞歴がある。
【グランドハイアット福岡 経理部マテリアルズマネージャー・西田稔(右)】
1997年入社。宿泊部ハウスキーピングを経て、2012年より経理部マテリアルズへ移動。2020年からマネージャーを担当し、サステナブル・シーフードの認証取得と調達に最前線で指揮を執る。

「日本は海洋資源に恵まれていることもあり、そこまで意識が向いていない頃でした。高いハードルをクリアしてまで取得する必要性にご理解いただく必要もありました」とマテリアルズ・マネージャーの西田さん。ちなみに、MSC/ASC CoC認証を取得した日本のホテル第一号は、同じグループである『パークハイアット東京』だそう。

国際的に認証された水産物には、MSC(Marine Stewardship Counchil=海洋管理協議会)認証と、ASC(Aquaculture Stewardship Council=水産養殖管理協議会)認証の2種類があり、水産資源と環境に配慮した持続可能な漁業に対するMSC認証と、環境と社会に配慮した責任ある養殖水産物に対するASC認証。そして、その水産物が非認証の水産物と混ざることなく管理するための仕組みにはCoC認証がある。

『サステナブルASCサーモントラウトのマリネ 柚子風味のサワークリームソース オハナ農園のオーガニック野菜サラダ』

「社員全員が研修を受けますし、メニューが新しくなったらその都度、関連機関に申請します。高いハードルを越えた食材は、保存状態も確かなので、クオリティも高いです」と、野島総料理長。

「フランス料理で人気のロブスターは、生育期間が長く、また共食いすることもあるので、そもそも養殖には向いていません。すべて天然ものですが、持続可能な漁業で穫られたもののみ仕入れています」と西田さん。

『トレジャー オブ オーシャン』コースのメイン『サステナブルMSCロブスターの白ワイン蒸し 自家製ハーブのコライユソース』

テイクアウトコーヒーも
使い捨てからの脱却を

『ザ マーケット エフ』ではコーヒーやホテルメイドのサンドウィッチ、焼き菓子などを購入できるが、そのテイクアウトコーヒーにもエコロジーな変革が。ホテルロゴ入りのシリコーン製カップを持参するとテイクアウトコーヒーを200円で購入できる上に、当日レシートの提示で当日中のおかわりが自由! コーヒー以外のテイクアウトドリンクは50円引きとなる。

ホテルロゴ入りsotojoのカップ(各色1900円)は折り畳み式で密閉性があるのも便利。現在は5色あるけれど、人気の色は在庫僅少だそう

広報の吉田路さんは「ダークグレーが人気です。披露宴やパーティのテーブルクロスに、再生テーブルクロス“eterble”をお選びいただくこともできるようになりました。ふつうのテーブルクロスより高価なものですが、エシカルを好まれる方のためにご用意しています」と付け加えてくれた。

グランドハイアット福岡

住所:福岡市博多区住吉1-2-82
TEL:092-282-1234㈹
https://www.hyatt.com/ja-JP/hotel/japan/grand-hyatt-fukuoka/fukgh

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