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糸島産山田錦でつくった、おいしいお酒。『糸島の自然と愛情が最高の山田錦を育む。』

自然の恵みも
脅威も受入れ
人の力で育つ山田錦

見渡す限り山田錦が育てられている糸島市深江の広大な田

雷山、背振山系を望む糸島市深江エリア。まもなく収穫を迎える稲穂が風でたなびいている。一面に広がる田んぼで育まれているのは、すべて最高峰の酒米と言われる山田錦だ。「寒暖差があって水がよくないといい酒米をつくることはできません。糸島地区は山から吹き降ろす風の影響で昼と夜の寒暖差があり、山から川に流れ込んだ水も豊かな場所。酒米づくりに最適なんです」と、語ってくださるのは糸島酒米部会の部会長・堀田勝幸さん。恵まれた環境を生かし、糸島では昭和28年から70年近くにわたって山田錦の栽培が行なわれている。現在、約130名の方が164haで栽培しており、福岡県内一の産地だ。

粒が育ち大きくなるにつれ稲穂は頭を垂れていく

「田植えしてからは心が落ち着くひまがないですね」と堀田さん。気温、台風、雨、風、害虫、害獣と心配は絶えないそうだ。さらに、山田錦ならではの特徴にも気を配っているとのこと。「山田錦は普通の稲よりも背丈が高くて倒れやすいんです。倒れてしまうと粒が小さくなってしまい、削ると崩れてしまうので酒造りに使えなくなってしまいます。それから、高温になると酒造りに重要な心白がなくなってしまいます。大変ですが昔より腕はあがっていますから(笑)、粒が大きくて厚く、心白がしっかりと入っている最高の山田錦を毎年作っていますよ!」。

磨いて洗米し浸漬した山田錦。このあと、蒸し、製麹…と仕込みは続いていく

10月中旬に収穫された山田錦は乾燥させ、玄米の状態で主に県内の酒蔵に出荷される。「蔵元さんとお話しすると、山田錦は杜氏さんの思うように日本酒の味を変化させることができる優れた酒米なのだそうです。だから、酒蔵さんそれぞれが個性豊かな酒を造られているのだと思います。どれも美味しいですよ(笑)。酒蔵さんは年内にお酒を仕込み、年が明けると新酒ができあがります。私たちが育てた山田錦を使って美味しい日本酒ができあがるのは、本当にうれしいことですね」。

日々食べるお米とは違う酒米の特徴

酒米は主食用の米と比べ「粒が大きい」「タンパク質や脂質の量が少ない」「中心に心白がある」などの特徴がある。米を磨いて心白だけを削り出すことで雑味のないすっきりとした味わいが生まれる

糸島産山田錦でつくった
美味しい日本酒をぜひ!

糸島酒米部会 部会長
堀田 勝幸さん

山田錦の需要が増え糸島でも増産していこうという流れがあった30年ほど前から、私は山田錦を手がけています。新型コロナウイルスの影響で日本酒の需要が減り、現在はコロナ前よりも作付面積が3割ほど減少してしまいました。先行きがまだ見えない部分はありますが、私たちが育てる糸島産山田錦を使ってつくられた日本酒は本当に美味しいので、どんどん飲んでください!! 家で日本酒を飲む方が減っているという話も聞きますが、私の家には一升瓶がいつもありますよ(笑)。

『糸島産山田錦でつくったおいしいお酒。』の特集ページはこちら!

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