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映画『めんたいぴりり2023』撮影現場に潜入! 江口カン監督「毎年みんなが実家に帰る感覚で映画館に観に来てくれるような存在になれたらいい」

福岡名物として知られる「めんたいこ」を日本に広めた味の明太子『ふくや』の創業者・川原俊夫をモデルに描かれ、テレビドラマから始まり、2度の舞台化や’19年には映画化も果たした『めんたいぴりり』。’23年初夏の公開を目指した続編映画の撮影最終日に潜入!

 

 

約1カ月間、福岡県内各所でロケが敢行された本作。トリアス久山にはかつての市場を精巧に再現した特設セットが組まれ、主人公・海野俊之(博多華丸)の妻・千代子を演じる富田靖子や、たこ焼き屋台の店主を演じる余貴美子、『ふくのや』従業員の松尾を演じるパラシュート部隊・斉藤優が絡む場面が撮影された。

 

 

撮影オールアップ後には子役から江口カン監督に手描きのメッセージが送られ、撮了に向けて高まっていた緊張感が一気にほどける場面も。花束贈呈後には、特設スタジオ内で富田靖子、余貴美子、斉藤優のキャスト3名と、江口カン監督に現在の胸の内を聞いた。

 

左から江口カン監督、余貴美子、富田靖子、斉藤優(パラシュート部隊)

 

―皆さんの現在の心境は?

余:もう終わるのが名残惜しいです。これまでの作品を観て、「この世界に入りたいな」とずっと思っていたんです。私は撮影初日が斉藤優さんと2人きりのシーンだったんですが、本当に助けていただいて。受け入れ体制が凄くて、福岡の人たちは優しいなと思いました。

 

斉藤:共演が余さんと最初に聞いた瞬間は、やっぱり震え上がりました(笑)。僕の芸能人生の中でも最も大役で、監督がOKと言うまでカッコつけずに頭からぶつかろうということだけ考えていました。今回は僕もストーリーの本丸に飛び込んでいるので、見どころは「斉藤の芝居」と言わせてください。なんだか新しい扉を開いたような気はしてます。

 

富田:…ごめん、良いこと言ってるんだけど、笑っちゃうわ(笑)。

 

斉藤:やり切りはしましたので、必ず面白いと断言できます!  何作かきっとこれからも続いていくと思うんですけど、「2023好きなんよね」っていう人がいっぱいいたらいいなと思います。

 

富田:私も台本で余さんのお名前を見た時は嬉しかったです。今年の福岡は暑かったですけど、暑いながらもみんなで撮影ができて、こうして終わりを迎えられるのは凄くほっとしています。今回はドラマ版のパート1に戻ったような、初心にかえった感覚がずっとありましたね。

 

江口:映画としては2本目なんですけども、これまでドラマや博多座の舞台と数本作ってきましたので、シリーズを続けていく難しさや楽しさを改めて感じています。飽きられない工夫も実は今作で結構散りばめました。

 

―今作で改めて感じた『めんたいぴりり』の魅力とは?

斉藤:キャラクターがそれぞれ人間臭くて、「こういう人いるな」という愛らしさですね。

 

余:登場人物みんながチームという感じがするし、今のコロナで少し欠けている部分…責任を取るとか仲間を守るとか、そういう気持ちにさせてくれるのが凄くいいなと思います。

 

江口:今回、余さんと斉藤さんの共演シーンが本当に良くて。もうワンカットでずっと2人を見ていたいと思っていましたから。

 

斉藤:とんでもないです。監督が「画が持つな」ってポロッと言ったのを実は僕は聞こえていたんです。嬉しすぎて後輩100人ぐらいにこの話言いましたよ。

 

江口:ハハハ(笑)。良い人ばかり出る良い話って、観たいと思っても今時なかなかない。福岡だからこそできるオンリーワンの作品だと思います。毎年みんなが実家に帰る感覚で映画館に観に来てくれるような存在になるといいなと。富田さんが80歳や90歳になっても、その時の物語を描いていきたいです。

 

富田:「体力もつかいな…」と日傘差しながら時折思ったりもしますが、頑張ります(笑)!

 

■映画『めんたいぴりり2023』 / 2023年初夏公開予定

<STORY>『ふくのや』夫婦に史上最大の危機!?

 福岡・中洲市場の一角にある、海野俊之(華丸)と妻・千代子(富田)が立ちあげた食料品店『ふくのや』。俊之は街の人々や仲間のために常に奔走するが、それを支える妻の誕生日は忘れる始末。今年こそはとカレンダーに印をつける俊之。そんな折、『ふくのや』の店先にタコ焼きの屋台が現れる。従業員や町人たちは「営業妨害だ」と腹を立てるが、俊之だけは店主のツル(余)を笑顔で迎え入れるのだった。

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