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Fuku Spo – 福岡ソフトバンクホークス/千賀 滉大

千賀 滉大(Senga Kodai)投手・背番号 41

自分がチームを引っ張るという強い自覚が生まれてきたことが僕の中での大きな進化

僕たちホークスは、2月28日まで春季キャンプを行っています。3年連続日本一になることはもちろん、その前に昨年果たせなかったリーグ優勝を達成するために、キャンプ地・宮崎で一生懸命練習に励んでいます。僕個人の目標は、チームが日本一になるための中心選手として働くこと。それだけしか今は考えていません。シーズンを通して戦うことは、僕の中での最低ライン。そのために、春季キャンプでは投げることにしてもトレーニングにしても身体のケアにしても、すべてにおいて意識を高く、自覚を持って取り組むということをテーマに臨んでいます。自分が(周りから)見られる立場になってきたということを自覚して、自分の中でもっともっとやらなくちゃいけないという思いが強くなりました。

12月のオフから自分がすごく変わったなと思うのは「取り組む意識」です。その点は自分でも成長できたオフだったと思います。もちろんオフにやってきたことはすぐに芽が出るわけではないですし、すぐに自身の進化につながるわけでもありません。でも、これだけやってきたんだから、いずれ芽が出ると信じて、自分が進化できることに期待をしながら、つらいキャンプでもやっていけていると思います。一昨年のオフは、とにかく自分でがむしゃらにやってきましたが、このオフは人にお話を聞きながら、それを自分の考えとすり合わせることで「じゃあ今年はこういうことをやっていこう」とすぐに思えました。その点が選手としての進化だと思います。

 

子ども虐待防止のためのオレンジリボン運動を多くの人に知ってほしい

僕は今年、初めて個人成績に連動した寄付活動に取り組みます。1年を通して奪三振1つにつき1万円を、子ども虐待防止のオレンジリボン運動に寄付することにしました。昨シーズンから、社会のためになることを何かしたいなと思っていて、そんな時に東京で児童虐待事件があって、すごく悲しい気持ちになったんです。何か子どもたちを守るような運動がないのかなと関係者の方に探してもらって、オレンジリボン運動に出会うことができました。僕自身、このオレンジリボン運動という存在を知らなかったので、僕が発信元になって少しでも興味を持っていただける人を増やせたらと思うようになりましたね。ですから、最終的にどのくらいの金額を寄付できるのかということよりも、まずは1人でも多くの人にオレンジリボン運動のことを知っていただきたいという思いでいっぱいです。ファンのみなさんが僕に対して思っていただいているイメージとして奪三振というのがあると思いますし、投手としてそこは意識していきたいと思います。

 

開幕はやはり特別な1日。チームの柱となるために開幕投手を目指していきたい。

 チームの柱という存在を目指すためにも、やはり開幕投手に指名されるような立場でいたいという思いがあります。昨年、開幕投手を任せていただいて「シーズン開幕は特別な1日だな」ということをすごく実感しましたし、そういうスタートを切れるというのはとてもいいことだなと思いました。こうして開幕投手を意識すること自体も「今年は自覚を持って臨むんだ」と自分に言い聞かせることの1つでもあります。去年の今頃は「(開幕投手は)僕なんかじゃダメでしょ」って言ってましたから(笑)、それも1つの進化なのかもしれませんね。とりあえずは1年間戦うために今をどう過ごすかを考えながらやっているので、そこで開幕投手と言っていただけるのであればなおいいかなと思います。今年はヤフオクドームも大きく変わりますので、1人でも多くのファンの方に足を運んでいただいて楽しんでいただきたいですね。ファンの方の声援は本当に選手の力になりますから、ぜひとも熱い応援で僕たちを後押ししてください。

 

編集部からオマケの質問! 「よく行くお店、教えてください!」

大名にある「もつ鍋 田しゅう」です。ホークスに入って2年目くらいには、めちゃくちゃお世話になりました。今は宮崎市にもお店ができてるくらい人気ですよ。あとは早良区藤崎にある馬肉料理のお店「馬庵 このみ」もオススメです。

※シティ情報Fukuoka 2019年3月号本誌掲載

 

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