Fuku Spo – 福岡ソフトバンクホークス／野村勇
野村勇（のむらいさみ・背番号99）
これぞ即戦力！
25歳の俊足ルーキーが早速のスタメン出場へ
入団1年目の野村勇が、一年目から存在感を放っている。持ち前の俊足から出場機会を広げ、4月10日には初のスタメン。明るいキャラクターですっかりチームに溶け込んだ25歳が目指すものとは−−
社会人経験を活かして即戦力として活躍
開幕を一軍で迎える。これが、キャンプインする時の目標でした。入団時からホークスの層が厚さはわかっていたつもりですが、実際にキャンプは 競争が激しく、簡単に一軍に残れる雰囲気ではないなと思っていました。それだけに、１年目から一軍でスタートを切れたことにホッとしていますし、嬉しい気持ちでいっぱいです。
まだ出場機会は限られていて、代走で起用されることが多いですが、走塁には自信があるので、足で勝利に貢献できることは大きな喜びです。“神走塁”なんて言ってもらえるのも嬉しいですね。僕の武器は50メートルのスピード（5秒８）よりも、盗塁が成功しそうなタイミングが読めるというか、セーフになるなという感覚を掴める点にあると思います。社会人でも警戒される中で走ってきたので、スタートの時に感じるその感覚をさらに磨いて、誰にも負けない走塁を見せていきたいですね。ただ、プロは球も速いし、捕手の肩も強いです。まだ、経験が浅いので、どこまで通用するかわかりませんが、アウトになっても学べることはあると思うので、失敗を恐れず、どんどん走りたいと思います。まずは武器がある走塁で、名前を覚えてもらえたら嬉しいです。
打って守って走って、信頼される選手を目指して
プロに入って一番衝撃を受けたのは、千賀（滉大）さんのめちゃくちゃ速い球を、先頭打者がホームランにした場面です。千賀さんの球は真横から見ても速くて、これは打てないと思うほどですが、それを先頭打者でいきなりスタンドに持っていったのを見て、一流のバッターのレベルを思い知らされました。僕もそこを目指さないといけない。そう思いましたね。
今シーズンは、スタメンで起用してもらうことを一つの目標にしています。そのためにも、代走で結果を残し、スタメンでも使いたいと思ってもらえるように頑張っていきます。実は守備もオールマイティーなんです。メインはショートですが、途中交代からサードやセカンドに入ることもありますし、社会人時代は外野も経験しています。遠くに飛ばせる力もあると思うので、ホームランも打って、足でも貢献して、打って走れる選手だねと言われるような選手を目指します。
兵庫県出身で大学は関東、社会人野球時代も関西だったので、九州に住むのは人生で初めてです。あまり外出できていませんが、福岡は空港や駅が近く、住みやすいですね。そして、ホークスのファンの方々は熱いけど、ヤジがなく、温かいですね。幼少期から阪神の中継ばかり見ていたので…ホークスファンは温かいなって、日々思っています（笑）。アマチュアの時にこんなに連戦することはないので、正直に言うと、少し疲れは感じていますが、勝ち越せているので、チームもすごいいい雰囲気です。チームの優勝に貢献できるように、代走でもなんでも頑張りますので、応援よろしくお願いします。最後に、松田（宣浩）さんをきっかけに、チーム内では「いさみちゃん」の愛称が定着しました。このまま「いさみちゃん」が、ファンにも定着してくれたらいいなと思います。ぜひ、気軽に呼んでください！
〇編集部からのQ&A
Q.福岡で行ってみたいところは？
まだ外食もほとんどできていないのですが、美味しいもの巡りをしたいですね。肉も魚も大好きなので、美味しいお店を教えてください！
Q.リラックスできる時間は？
遠征中は奥さんから７ヶ月の娘の写真が送られてくるので、それを見ている時間が幸せです。産まれてからあんまり一緒に過ごせていないのですが、成長スピードが早く、会うたびにびっくり。家族のためにも頑張ります！
＜プロフィール＞
社会人野球のN T T西日本を経て、2021年ドラフト４位でホークスに入団。50メートル５秒８の俊足と、長打も打てるバッティングが魅力。入団一年目で開幕一軍を掴むと、代走で出場機会を得て、盗塁を決める活躍。４月10日には負傷した三森に代わり、初のスタメン出場を果たした。右投右打の25歳。