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【ふくつめぐり。】宮地嶽神社をめぐる。

神功皇后を主祭神として約1700年前に創建され「何事にも打ち勝つ開運の神」として信仰される神社。
拝殿に掛けられた日本一の大注連縄は必見!
毎年10月と2月の天候のよい日に現れる『光の道』は全国から訪れる参拝客の注目を集めている。

太古と繋がる神秘的な瞬間
『光の道』の魅力とは?

標高181mの低山・宮地岳の中腹に位置する宮地嶽神社からは、海岸まで真っ直ぐに伸びる参道の先に、玄界灘に浮かぶ相島が見える。毎年2月と10月の中旬から約10日間は、この参道と相島の直線上に太陽が沈み、参道がオレンジ色に染まる『光の道』が現れる。地元では昔から知られていたこの光景だが、一躍有名になったのは、5年前に放映された『嵐』のメンバー5人が出演したCMがきっかけ。

『光の道』の詳細や最新情報はホームページやインスタグラムでチェック!

「この時期には全国からたくさんの方が参拝され、光の道をみた方の中には、感動されて涙を流す方もいます」と語るのは、宮地嶽神社の権禰宜・紀田兼齋さん。夕日が沈む先にある相島は、太古から神社と交流があった場所。まるで彼岸と此岸が繋がるような神秘的な瞬間。そのチャンスは日没前後の20分間位しかない。「遥か昔の人がこの参道をつくったという事実にロマンを感じます」と、巫女の石村葵さんも語る。

写真左:巫女 石村 葵さん/写真右:権禰宜 紀田 兼齋さん

『光の道』の期間中、神社では夕陽の祭りが開催される。連日14時から、無料席の整理券を配布。参道の階段上部に設けられる特別席からの見学は事前予約が必要だ。特別席では見学の前に、拝殿で祈祷を受け、日没の瞬間に、願いを込めながらロウソクに火を灯す神事にも参加することができる(祈願料5000円)。晴れていても雲の有無などの気象条件によって、見られるかどうかは、その日その時の天候次第。長年奉仕する神職の方でも完璧に見られる日は少ないということから奇跡の絶景と言われている。

拝殿の手間にある立派な神門。こちらでも一礼を忘れずに!
たくさんの授与品が並ぶ授与所には光の道のお守りも

宮地嶽神社が開運や商売繁盛の神として慕われるようになったのは、約300年前に出土した巨石古墳に由来する。「不動神社」として奥之宮に祀られているこの古墳は、相島から運ばれた巨石で6世紀末頃につくられたとされ、内部の横穴式石室は日本一の大きさを誇る。石室の中からは、黄金の鐙や冠、馬具や大太刀など20点の国宝が発掘され、北部九州の王が祀られていたと考えられている。このように太古より栄えた地にふさわしく「みんなで日本一の神社にしよう」と奉納されたのが、宮地嶽神社にある三つの日本一『大注連縄・大太鼓・大鈴』なのだ。

神社に参る際に大切なことは「神様への感謝を忘れないこと」と語る紀田さん。「脈々と続く歴史の上に生かされていることに感謝し、日頃から懸命に生きることが大切ですね」。

年に3 回不動神社のお祭りの際にご開口される巨石古墳

 

まだまだある! 宮地嶽神社の見どころ

【SPOT.1】ご本殿に参拝した後は、奥に進んで奥之宮八社めぐりがオススメ

赤い鳥居が写真に映える! 食物と米の豊作を守る神様・稲荷神社

八社すべてを順に参れば、願いが叶うと言われる『奥之宮八社めぐり』。一番社から、七福神社・稲荷神社・不動神社・万地蔵尊・恋の宮・三宝荒神・水神社・薬師神社とあるなかでも、二番社の稲荷神社はフォトスポットとしても人気。不動神社の先には宮地嶽自然歩道や宮地岳登山口があり、山頂には宮地嶽古宮の祠や日の出参拝所がある。

 

【SPOT.2】四季を通して咲き誇る美しい花々やさまざまなお祭りを楽しもう

咲き誇る菖蒲で埋め尽くされた境内。夜9 時まではライトアップもあり

主祭神が女神であることから、桜にはじまり、桃や牡丹、つつじや紫陽花など、四季折々の花が楽しめる宮地嶽神社。5月31日に行われる『江戸菖蒲初刈り神事』から6月中旬まで開催される『菖蒲まつり』の期間中は、100 種10 万株の菖蒲が拝殿前にも置かれ、境内が菖蒲で埋め尽くされる美しい光景がみられる。

宮地嶽神社

[所]福津市宮司元町7-1
☏0940-52-0016
[HP]https://www.miyajidake.or.jp/
[アクセス]JR福間駅から西鉄バスで約6分(西鉄バス[行先番号1-1]に乗車、
「宮地嶽神社前」バス停下車)

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