【すてきなリノベのお宅訪問～戸建編】魔法瓶さながら！断熱材で建物をくるむ『3rd. Cafe LIVING STYLE 』

2022年03月30日 公開

すてきなリノベのお宅訪問
3rd. Cafe LIVING STYLE
筑紫野市［Y邸］【2-2】

　築27年の自宅をフルリノベーションしたYさんご夫婦
「やりたいことノート」に実現したいことを書き出し
［サードカフェ］と共に
≪朗らかに年を重ねるために必要な、広くて暖かい家≫
を完成させた

魔法瓶さながらに
断熱材で建物をくるむ

もう一つのリノベーションのポイントは、断熱。

家は開口部を通じて熱が出入りしていると思われがちだが、壁・屋根・床下等の外部に面している所の全てから出入りしている。そのため、最初の打ち合わせでは奥さまから「寒いから窓をなくしたい。床暖房が欲しい」というリクエストも出ていたという。しかし、［サードカフェ］からは「断熱材を強化することと、床を杉の無垢材にすることで解消できるから、その必要はない」と説明を受けたという。

その理由を教えてくれたのは、施工担当の諸岡杏実さん。

「当社では、柱や梁だけ残したスケルトン状態からリノベーションをする時には、家の隙間をすべて埋めるように床下、壁、天井に吹付け断熱することをおすすめしています。開口部よりも床・壁・天井を合わせた面積の方がはるかに広く、そちらの断熱を強くする事も最優先ですし、窓の位置を変えないことは予算を抑えることにもつながります。窓を二重ガラスにすることを希望されるお客様もいらっしゃいますが、吹付け断熱で家を魔法瓶のようにくるむと、みなさん入居後には『これで断熱は十分です』とおっしゃいます」。

床はトイレの中まですべて杉の無垢材。肌触りがやわらかく、ぬくもりを感じられる

気密・断熱が向上し、室内はやや乾燥気味。夜、室内に洗濯物を干すと朝には乾いている

リノベーション後の家で初めての冬を過ごすＹさん夫妻は、果たしていかがお過ごしなのだろう？

「雑誌に書いてあったことも、サードカフェさんの説明も嘘じゃなかった。日中はずっとリビングにいますが、広くなったのに本当に暖かいです。床も無垢材になってヒヤっとしないし、すごく居心地がよくて。本当はダイニングの上にメインのエアコンを設置するつもりでいたんですが、今のところ和室に取り付けたサブエアコンだけで足りています。リノベーションする前は、あまりにも冷え込む冬の日は、カーテンも雨戸も締め切って過ごしていたんですが、１８０度生活が変わりました」と驚きを隠せない。

ビフォー・アフターに感激
リノベーションは楽しい！

古い住宅設備も一新して、外観は以前と変わらずとも、住み心地は数段グレードアップしたＹ邸。

「キッチンに付けた食洗機もＩＨヒーターも便利。オープンキッチンになって、テレビを見ながら家事ができるようになったので、キッチンに立つのが苦にならなくなりました」と奥さまは笑顔を見せる。

壁に囲まれた独立型キッチンから対面式のオープンキッチンに変更。冷蔵庫は壁で囲み、電子レンジとトースターはパントリーの中に置いている。家電製品はリビングから見えないように設計してあるので、見た目もスッキリ。キッチンはサードカフェで一目惚れした「グラフテクト」をセレクト

今回のリノベーションでは、奥さまがつくった「やりたいことノート」の役割も大きかった、と諸岡さんは指摘する。「特に玄関や洗面台、パントリーなどの収納については、収納したいものの種類やサイズ、個数など、事前に細かく教えてもらえたのでぴったりに設計できました」。

「構造上この柱は抜くことができない、など制約も多い中、設計担当の桐谷さんと施工担当の諸岡さんがいろいろと考えて、アイデアを出してくださったのが楽しくて。こんなに変わるんだ！っていう喜びが大きかったから。もし、もっとたくさん予算があっても、私は次の家づくりも新築ではなくてリノベーションを選びたいです」（奥さま）。

洗面台は造作。深さのある陶器製のシンクは浸け置き洗いにも便利。予め無印良品の収納小物を使うと決めていたので、収納のサイズはぴったり。棚は取り外せるので掃除もしやすい

まさに“シンデレラフィット”

洗濯機も移動可能な台車に。掃除のしやすさがここにも！

シューズクローゼットは日常的に使うものと、使わないものを分けて収納。収納用の箱のサイズに合わせて設計したので美しく収まった