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【福岡の頼れるお医者さん2022】パーキンソン病について、正しく知り、治療を続ければ恐れることはない病気です「村上華林堂病院」

|パーキンソン病の概要と重症化させないための治療法

主に50歳以降で発症するパーキンソン病は

①手足がふるえる(椅子に座って手を膝に置いている時や歩いている時に手に起こりやすい。動かすとふるえは小さくなる)

②手足の筋肉がこわばる(自分ではあまり感じないが他人が手や足などを動かすと抵抗を感じる)

③体の動きが遅くなり、細かい動作がしにくくなる

④体のバランスが悪くなり転びやすくなる

 

これらを主な運動症状とする病気で指定難病の一つ。患者さんの数は10万人に100~150人程度と言われている。しかし、今後高齢化が進めばさらに増加していくことが予想されている。『村上華林堂病院』の脳神経センター長・山田猛先生にまずお尋ねしたのは、パーキンソン病の原因について。「パーキンソン病は脳の病気です。大脳の下にある中脳の黒質ドパミン神経細胞が減少して起こります。この神経細胞が減少すると神経信号を伝えるドパミンも減少して脳からの信号がうまく伝わらなくなり、身体がうまく動かなかったり、意思とは関係なく手足が震えたりするのです。黒質ドパミン神経細胞がなぜ減少するのかは解明されていません。つまり、今はまだ根本治療ができない病気だということです」。

 

 

根本治療ができないと聞くと不安な気持ちになってしまうが、山田先生は決して恐れることはないとお話してくださった。「パーキンソン病はゆっくりと進行していく病気ですから、『いつどのような症状が出たのか』『現在までどんな経過だったのか』を初めにしっかりとうかがい治療を始めます。私たちの治療は薬によるものが主体となります(外科手術が必要な場合は福大病院と連携)。先ほどお話したドパミンを補充する薬は非常に効果的です。患者様の症状に応じて、薬が効く時間を長くしたり、副作用が少なくなるように他の薬と合わせて処方します。パーキンソン病の患者様の平均寿命は、日本人の平均寿命とあまり変わりません。上手につきあっていけば恐れる必要はないのです。ただし、放っておけば悪くなっていく一方ですから、重症化を防ぐことが重要になります。身体が思うように動かず転倒すれば命に関わることもありますし、初めは日常生活の影響はなくても重症化がすすめば日常生活において全面的な介助が必要になることもありますから」。

 

 

MEDICAL TOPICS

\専門のスタッフが元気に指導してくれる充実したリハビリテーション施設/

リハビリテーション科では神経難病《パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、脊髄小脳変性症(SCD)など》、がん、脳血管障害、整形外科疾患、循環器疾患、糖尿病を中心に理学療法士、作業療法士、言語聴覚士による急性期から回復期・維持期に至るまでの総合リハビリテーションを実施。患者さんの生活・環境に即したリハビリテーションを提供している。パーキンソン病患者さんに対しては診断初期から積極的に関わり、患者さん・ご家族との信頼関係を構築するとともに、定期的評価に基づいて身体機能の改善や代償手段の確立を図っている。

自分一人だけでがんばるのは難しいもの。しかし、多くの患者さんが同じ場所でリハビリを行なうことで、「あの人ががんばっているから自分もがんばってみよう」といった、いい相乗効果が生まれるそうだ

また、レスパイトケア(家族など介護者が介護から解放され休息できるようにするための一時的な入院)中の集中的リハビリテーション、外来通院での継続リハビリテーション、家庭で実施する訪問リハビリテーションにより、全ての病期に対応。患者さんが住み慣れた地域で自分らしい生活を継続することを目標とし、安心したリハビリテーションを途切れなく提供することを可能としている。

 

村上華林堂病院
脳神経センター長 山田 猛先生

岐阜大学医学部卒業。九州大学医学部付属病院勤務、飯塚病院神経内科部長・脳卒中センター長、済生会福岡病院・神経内科主任部長などを経て、2020年『村上華林堂病院』脳神経センター長就任。

 


 

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Hospital Data

村上華林堂病院

[診療科目] 総合診療科、内科、老年内科、循環器内科、血液・腫瘍内科、脳神経内科、糖尿病・内分泌内科、腎臓内科、人工透析内科、消火器・肝臓内科、呼吸器内科、緩和ケア内科、眼科、整形外科、リハビリテーション科

[住所] 福岡市西区戸切2-14-45

[電話] 092-811-3331

[HP] http://www.karindoh.or.jp/

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