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Fuku Spo – 福岡ソフトバンクホークス/大竹 耕太郎

大竹 耕太郎(Ootake Koutarou)投手・背番号 10

嬉しさより悔しさがバネに 一流バッターも 「見下す」自信が大事

今シーズン印象に残っている試合は、9月16日の西武戦との首位攻防戦。わざわざ登板間隔を調整して先発に選んでもらったのに、その期待に応えられなかった。正直あの日はあまりコンディションが良くなかったんですが、そんな中でも抑えていくのが一流選手。自分はそれがまだできてない、プロとしてまだまだだと痛感したゲームでした。

育成時代や二軍にいた頃は、一軍が別世界のように見えていました。一軍の練習でシート打撃に登板するようにと言われてヤフオクドームに行った時も、「一軍の練習で投げるのか……!」と、妙にかしこまったくらいだし。でも、実際に投げてみるとそこまで変わらないんです。打者のレベルは上がるけれど、「打たれたらコワイな」とか思ってしまうのが一番の問題。二軍で結果を出したピッチングを自信にして、一軍の試合でもその力を100%出し切るだけです。あと、投げている時はできるだけ相手を「見下す」ようにしています。一流のバッターばっかりだからこそ、「打てないでしょ」と自信を持って向かっていかないと勝負にならない。高校時代からずっとそうやって投げてきました。

オフの自主トレは武田選手と2人で理想のフォームを確立する。

オフの課題は身体を鍛えて、もう一回り身体を大きくすること。あと、頭で考えなくても自然と理想的なフォームができるように反復練習をすること。大学3、4年の時にフォームを崩してしまって、それが今見たらエッ!?と驚かれるくらいひどいんですけどね。今でも気を抜くとあの頃の悪いクセがよみがえってしまうので、頭の中から消し去らないと。

自主トレは武田(翔太)投手と一緒にします。スポーツ新聞などには「大竹、武田に弟子入り」とか書かれていますが、そんな感覚はまったくなくて、2人でフォームを確立していくようなトレーニングになると思っています。弟子入りっていうと僕が下みたいだけど、そうじゃない(笑)。もちろん年齢も下だし先輩として尊敬していますが、練習においては師匠とか弟子とか関係なくて。きっと武田さんも同じ感じじゃないかな。2人でやれば、フォームがおかしくなりそうな時も「それ違いますよ」とかすぐに指摘し合えるし、1人でのめりこんで悪い方にいっちゃうより抑制できる。僕も武田さんもかなり変わってますけどね(笑)。いいトレーニングになると確信しています!

 

攻撃につながる、 野手が気分よくプレーできるテンポ良いピッチングが強み

野球に限らず、何をするにしてもこだわりは強い方かもしんないですね。ただ、この1年は変なこだわりを払拭して新しい自分づくりを意識しました。自分の殻を壊すのはめっちゃ勇気がいること。でも僕は育成出身、今までの自分を根底から覆さないと活躍できないと分かっていました。守るものなんか何ひとつなかったし、ある意味、壊しやすかったかもしれません。

自分のピッチングはどんどんストライクを取りにいって、テンポ良く相手を抑えるところが強み。自分たちの攻撃につなげていけるように、野手に気分よくプレーしてもらえるように。そういう点を意識して二軍でも8勝0敗という成績を残せました。来シーズンもテンポのいいピッチングを期待してください! ヤフオクでの声援はものすごい力になっています。僕自身、小学生の頃からホークスのファンだったので、スタンドの気持ちもよく分かるんです。

自分の成長を支えてくれた 球団のコーチやスタッフのために、 初心を忘れず投げ続ける

大学時代、僕にドラフトの調査書を送ってくれた球団はホークスだけでした。ホークスの育成枠で獲ってもらわなかったら野球を辞めていたかもしれない。だから球団には感謝しかないし、コーチやスタッフの皆さんの力があってここまでこられたと思っています。  今年は「一年目だから」という責任逃れができていた部分もありましたが、来年以降はもう通じません。育成の時と同様「このままじゃダメだ!」という気合いを持って投げていきます。これからも応援よろしくお願いします!

 

編集部からオマケの質問! 「よく行くお店、教えてください!」

ヤフオクドームでの試合の日は、近隣ホテルに泊まって食事の時は西新までブラブラ歩いて行くんです。そこで見つけた定食屋さん「BONKURA」がお気に入りですね。メニューは和食から洋食までたくさん! ひじきとか蓮根の煮物とか小鉢も種類が豊富で、栄養バランスが整いやすいんです。あと、試合の前日は餃子を食べる。これは小学生の頃からの習慣です。自分でも作りますよ。ニンニクたっぷりの餃子なんですけどね、蒸し焼きにした後にキッチンペーパーで水分をきっちり取って、強火で表面をカリッカリにする。噛んだらカリッとしてて、でも中はフワッフワでめっちゃウマいっすよ!

※シティ情報Fukuoka 2019年1月号本誌掲載

 

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