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【栗原建設がつくった新築住宅】(古賀市)多くの人が自然と集うわが家を暮らしに合わせて建て替え

Sさん親子が依頼したのは長年の付き合いがある、地域密着の工務店[栗原建設]。
親子の想いに寄り添う家づくりは、どのように実現されたのか話を聞いてみました。

屋根は耐久性の高い平瓦で、外壁は石積み風サイディングで仕上げた。前庭は石タイル、モルタル、人造石の洗い出しを組み合わせて仕上げた

 

Sさんは90歳になるお父さんと2人暮らし。弟の幼馴染で親友である[栗原建設]の栗原社長に「家が古くなって来たので建て替えたい」と一家が相談していた矢先に弟が他界し、計画を諦めることになったという。その後、台風にみまわれ屋根瓦が吹き飛び、ついに住めない状態になってしまったのだ。「以前の家は築50年の建物を、手先が器用な父が自ら移設したもので、とても古いものでした。思い入れはあるものの、これ以上は住めないので、改めて栗原社長に建て替えを相談したんです」と、Sさん一家の家づくり計画は、時を経て再び歯車が回り始めた。

 

上がり框は低めに、廊下は広めに設えた。LDKと水回りをつなぐ廊下は、花柄模様の明るい色のクロスに。壁一面を収納にしたので、収容力は抜群。片付けやすくなった

 

「これから60歳の私と、90歳の父が暮らしていくにあたって、コンパクトな平屋で便利に住めるようにしたいと思いました」。出入りしやすく、玄関のチャイムがよく聞こえるようにと、お父様の部屋は玄関のすぐそばに配置。親戚だけでなく、ご近所さんの憩いの場として多くの人の出入りがある家なので、LDKとお父様の部屋は間仕切りを開けて広くつなげられる間取りにした。

 

道路に面した窓は人目を避けるため花ブロックを設置。沖縄発祥の花ブロックは風と光を通しつつ目隠しの役割も果たす。実用性と美観を兼ね備えた優れものだ

 

栗原社長からは花ブロックの設置を提案。「人の出入りが多い家なので、無機質なブロック壁で囲んでしまうと車が出入りしにくくなってしまう。道路に面した開口部に、風を通しつつ適度に目隠しできるものをつくることを考えて提案させてもらいました」(栗原社長)。

 

L字型キッチンに収納を組み合わせたコの字型の作業空間はコックピットのよう。「センチ単位で測って、つくってもらったこだわりのキッチンです。作業しやすいので、料理のスピードが断然早くなりました」

 

「設計は基本的に、すべて専務にお任せでした」と語るSさんも、コックピットのようなコの字型のキッチンはこだわって選んだ。「作業場は広くとりたかったからです。サイズにこだわって、よその家にお邪魔してサイズを測り、幅はどれくらいにした方がいいとか、細かいところまで考えてレイアウトを決めました。以前は台所に収まりきれなかった調理道具も、いまはすべて手が届く範囲に収納できています。料理のスピードも上がったし、この家でおもてなしをするときにも、手伝いの人と一緒にキッチンで作業ができるのでとても使い勝手がいいんですよ」。

 

新しい家の住み心地を尋ねると「南向きの広い開口部からは日差しがよく入るし、遠くに山も見えてとても気持ちがいいんです」とのこと。また断熱性能が高いことも、Sさんの話を聞くだけでよく伝わってくる。「暑い日も部屋を閉め切ったままにしておくと熱気をシャットアウトするみたいで、エアコンをきって外出しても、それほど部屋の気温が上がりません」。

どの部屋にもアクセスしやすい、動線の確保されたコンパクトな家づくりは、ただの一階建てというわけではなく、住む人のことが考え抜かれた“平屋のお手本”ともいうべき職人の技だ。理想の住まいを舞台に、親子の穏やかな暮らしはこれからも続く。

 

 

わが家のここがお気に入り
LDKはライトグレーやベージュなど落ち着いた色味でコーディネート。フローリングに合わせてキッチンも木目調のパネルを選び、やわらかな雰囲気に。広々とした空間で家族や友人との会話も弾む。勝手口からはガレージにすぐ出られる

栗原建設株式会社

[所]福岡県古賀市川原1295

[☏]092-942-2987

[HP]https://kuriharakensetu.co.jp/

※この記事は「ふくおか・さが 家づくりの本No.49」より抜粋して記載しております

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