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【福岡麺本2021】古の具材「カリカリ」と新トッピングの融合!『大栄ラーメン』

大栄ラーメン 本店

 

50周年に向け
兜の緒を締める

 

久留米は言わずと知れた豚骨ラーメンの聖地。齢半世紀、また、それに迫る老舗の麺々が、変わらず存在感を放っている。久留米ラーメンの代表格の一つである「大栄ラーメン」は、1973年(昭和48年)に創業。初代店主・大垣武敏さんから、開業時は小学生だった息子の敏久さんが34歳の時に継いだ“直系”の豚骨専門店である。「幼い頃から、豚骨ラーメンに寄り添って育ち、職人としての父の背中も見てきました。久留米ラーメンの伝統、古の製法を守りながら、自分なりの新しい風も吹き込んでいきたい」と敏久さん。スープは、創業より継ぎ足し煮込み続け、旨味を重ねた豚骨100%の呼び戻し。表面に浮かぶ豚の背油を揚げた通称「カリカリ」も古の久留米ラーメンの象徴的な具材である。敏久さんはこの、古き良き“昭和ラーメン”を磨き上げながら、細麺を使用するなど趣向を変えた“令和ラーメン”も開発(2019年オープンの上津店で提供中)。また、煮卵やピリ辛メンマなどニーズに応えた新トッピングもメニューに加えた。誰もが認める王道の久留米ラーメン。という地位にあぐらをかくことなく、より高みを目指し、常に創作工夫を凝らしている。「ウチはあと2年で開業50年になります。激戦区において長く直系でやってきた私だからこそ若いラーメン職人にも伝えられることがある。すべては故郷、久留米の発展のため。節目の年に向かい、より精進します。」と敏久さんは意気込んで話す。

 

 

ラーメン(並) 650円

 

山かけラーメン(並、770円)山芋が麺にねっとり絡みつく。

 

 

そのほか、“大栄といえば”の名物サイドメニュー『大栄ホルモン 』と『大栄豚足 』も是非食べてもらいたい。先代時代から人気のホルモンは甘く濃厚な味付けで、白飯、ラーメンとも相性がいい。西鉄久留米駅近くにある本店は、気軽な麺酒場としても重宝。壁には、ラーメンヒストリーを詳しく記した年表(久留米ラーメン会監修)が掲げられている。歴史に思いを馳せながら、ホルモンと豚足で軽く一杯。そして、シメに絶品のラーメンをズズリ。より特別な久留米のグルメ旅になるだろう。

 

大栄ホルモン 490円

 

大栄とん足 390円 塩か酢醤油で!

 

 

 


 

大栄ラーメン 本店

[所]福岡県久留米市東町30-25
[☎]0942-39-3977
[営]11:00~15:00
17:00~23:00(日曜~22:00)
[休]なし

 

大栄ラーメン 上津店

[所]福岡県久留米市藤光1-5-8
[☎]0942-65-7155
[営]11:00~21:00
[休]なし

 

掲載の内容は取材時のものです。取材日と記事公開日は異なる場合があり、メニューや価格、営業時間、定休日など取材時と異なる場合がありますので、事前に公式HPやお問い合わせにてご確認をお願いします。

※お出かけの際は、新型コロナウィルス感染拡大防止に十分ご留意ください。

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