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『梅雨時期の自律神経のみだれについて』 街のお医者さんに聞きましたvol.5 『もりや耳鼻咽頭科』守谷先生

 

今年もついにジメジメした梅雨の季節になりました!福岡は例年より早い梅雨入りで、この時期「疲れやすい」「ふらふらめまいを感じる」「頭痛がする」「イライラする」などといった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。それらの不調はおそらく自律神経のバランスの乱れによると考えられます。

■自律神経とは

自律神経とは、心臓を動かしたり汗をかいたりなど、呼吸、循環、消化など体の維持になくてはならない機能をコントロールするために、こつこつとまじめに休みなく働き続けている神経です。

自律神経は、からだが活発に動いているときや緊張しているときなど主に日中に体を活発にさせる交感神経と、寝ているときなど体をリラックス状態にさせる副交感神経に分けられ、交感神経と副交感神経の2つが体の中で適度なバランスをとりながら働いています。このバランスが何かの原因で崩れると体や心の不調として表れるのです。

■梅雨の時期は

梅雨の時期は、晴れた日、夏が来たかのように気温が上がる一方で、雨が長く続いて長袖が必要な「梅雨冷え」の日も続きます。そのような気圧の変化や寒暖差、また梅雨の時期特有の湿気などは、自律神経の乱れを生じさせます。つまり交感神経・副交感神経のスイッチがうまく切り替わらずそれが不調の原因となるのです。

【対策・予防として】

■腹式呼吸をしましょう

自律神経が関与する「心臓を動かしたり」や「汗をかく」などは意識して管理することはできませんが、自律神経が作用している呼吸だけは自分でもコントロールできます。「緊張したときに大きく深呼吸する」などの動作がそうです。

背筋を伸ばして、鼻からゆっくり息を吸い込みます。このとき、へその下(丹田(たんでん)といいます)に空気を貯めていくイメージでおなかをふくらませます。つぎに口からゆっくり息を吐き出します。お腹をへこましながら、体の中の悪いものをすべて出しきるように、そして、吸うときの倍くらいの時間をかけてすべて出しきるように吐くのがポイントです。 ゆっくりと息を吐くときは副交感神経が優位になりリラックスしていきます。呼吸が最も簡単に自律神経をコントロールする方法です。回数は1日5回くらいから始め、何回おこなっても結構です。その日の体調に合わせて無理なく楽しみながら習慣づけましょう。

■耳ひっぱり法

両方の耳たぶをやさしくつまみ、すばやくやさしくひっぱる動作を繰り返します。耳介のとがった部分や耳たぶをまんべんなくおこないます。「ほんわか」と耳や耳の周りがあったかく感じて「ほっこり」した気分になります。耳は皮膚が薄いので皮膚と神経が近く接していて刺激が伝わりやすくとても繊細です。からだの一部に温かさを感じることで副交感神経が優位になり、からだのリズムが穏やかになります。リズムよく1分間続けてみましょう。何回してもよいです。

■睡眠をしっかりとりましょう

睡眠は、副交感神経が働いて体が最もリラックスしている状態です。毎日の生活の中で、規則正しい睡眠時間を確保する習慣をつけましょう。

■適度な運動を行いましょう

散歩や軽い体操など、気持ちよく楽しいレベルの軽い運動は自律神経の働きを整える効果があります。

 

 

 

もりや耳鼻咽喉科 院長 守谷啓司先生

日本耳鼻咽喉科専門医、補聴器相談医。福岡市南区生まれ。山口大学医学部卒、山口大学院医学研究科博士課程修了。平成10年10月にもりや耳鼻咽喉科を開院。地域の各医療機関と密に連携して治療にあたっている。ホームページにてブログも更新中。

※ふくおかナビでは、守谷先生から隔月、健康や医療に関するお話を掲載していきます※

 

『もりや耳鼻咽喉科』

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