【家づくりのお宅訪問】家族の家を持つことは夢を先取りすることでした「想創舎」

2021年04月19日 公開

玄関を入ると土間がのび、すぐに広々としたLDK！まさに「開放感たっぷり」という一文がぴたりとあてはまるN邸。「“家なんてまだまだ先”と考えていたんですが、今となってはそれがもったいないと思えるほど、この家での暮らしが快適すぎて」とNさん。聞けば、家づくりのきっかけとなったのは、“ママ友”の存在だったそう。「そのママ友が、想創舎の設計士でもある小島さん。子どもを通じて仲良くなったのですが、ある日お宅に家族でお邪魔させてもらうと、びっくりするくらい素敵な家で。すぐに主人とも話し合って、土地を探し始めました(笑)」。
土地探しには約2年。思ったより時間を要したものの、「これ以上ない」と思える土地を見つけ、いざ設計へ。「オーダーしたのはアトリエと、光がたくさん入る家だといいなぁ、ということ。あと、ちょっとチャレンジな土間は、暮らし始めてみるとすごく好きなスポットになりました。LDKの脇に、玄関から庭にかけて一直線に通しているのですが、アトリエ部分とプライベート部分を緩やかに区切ってくれますし、植物などを並べるのにピッタリなんです」。

玄関から望んだ室内、右側には庭まで一本道で続く土間やLDK、左側には水回りなどプライベートなスペースを配置

リビング側から見たダイニング・キッチン。漆喰や木の質感に、モルタルでカバーしたキッチンがモダンなムードをプラス。左奥の玄関からのシンプルな動線にも注目を

自宅に併設した念願のアトリエ。大きなデスクを中心に置いて、造形教室を開催。入口も独立させてプライベートを確保

もともと、夫婦ともにインテリア好きというNさん。新しい家では、好きな家具に囲まれて過ごしたい、という夢も。キッチンに鎮座するアンティークの棚もそれの一つ。「ヨーロッパの郵便局で使われていたものなのですが、お店のインスタグラムを見つけて一目惚れ。でもかなりの大きさなので、家ができるまで約1年半、お店の倉庫に預かってもらっていたんです(笑)」。そしてこの棚は、建築士の小島さんにとっても家づくりの大きなヒントに。「この棚をLDKの主役にすべく、レイアウトをアレンジ。家具のイメージを先に知らせていただけて良かったです」。
ほか、照明関係は夫婦が集めたものを着けていけたらと、レールを敷くだけにしたり、壁のスペースをギャラリー風に使ったりと、“余白”を楽しみに変えているのもN邸の魅力。アトリエの壁は、家族全員で壁塗りにも挑戦！「1日がかりでヘトヘトになりましたけど、すごくいい思い出です」。ちなみにN邸には、奥さまのお父様も同居中。奥さま曰く、「いわゆる“玄関”がなかったり、オープンな間取りだったり、どうかな？と思っていたのですが、『明るいしいいね！』と、ものすごく気に入ってくれています」。

節のないオークの床材は、好きなテイストの家具を素直に受け止めてくれるキャンバス。白に近いグレーの塗壁にもマッチ

この家のコンセプトは大きく関わった棚を主役にしたキッチン。「たくさん引き出しがあるので、ここに食器も学校の資料もすべて収納。ようやく、どこの扉の中に何が入っているか把握できるようになりました(笑)」

アトリエ内にも、洗面台やトイレも設置。棚や机には、木工も得意な奥さまがつくったものも。ちょこんと置いた切り株は小さなお子さんの台に

最初にも触れたように、とにかく開放的なNさんの家。しばらく滞在して気が付いたのは、どこにいても一定の温度であるということ。それを実現しているのは、「想創舎」がすすめる『FPの家』。ウレタンパネルで家をすっぽりと覆うことで高断熱・高気密を実現。間取りの自由度をあげてくれるのが最大の魅力。「2月に引っ越しをしたのですが、朝起きた時から『寒くて嫌！』みたいな感覚が皆無。冬の行動量、増えたんじゃないかな」とNさん。これから迎える春・夏も楽しみにしているそう。「あとは、お庭ですね。ここも、少しずつ好きな植物を揃えながら、理想の場所にできたらいいなと思っています」。いつか、と考えていた人生のお楽しみ、今すぐ手に入れて、大正解！だったよう。

2階子ども部屋は将来的に仕切れるようにしたものの、今はオープンにして、家族みんなの寝室に。服やおもちゃなどはウォークインクローゼットにまとめることで空間もスッキリ

2階あがってすぐのスペースは現在フリー。将来的に主寝室に。同僚にはほかウォークインクローゼットや洗面台、トイレ、屋根裏収納もある