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【福岡パン】近々新店も!? 心のベストテン第1位の「あんこパン旅」

「毎回つい撮影する前に食べてしまう」心のベストテン第1位!

訪れたのは南区大橋にある大人気ベーカリー『ヤキチ』。


営むのは北九州の『木輪』、東京の『パーラー江古田』で修行を積んだ藤川夫妻。


開店から約4年。夫婦仲良く(途中家族を増やしながら)二人三脚で切り盛りしながら、
あれよあれよと人気店への階段をかけ登ってきた大橋エリアの名物店だ。

その人気の理由は、藤川さんの確かな経験と技術が活かされた、
顔つきのしっかりしたパンの力強い味わいにある。
それは一目瞭然ならぬ、頬張れば一口瞭然だ。

寒くなってくると必ず食べたくなる
『ヤキチ』の個人的な心のベストテン第1位がコチラ!


「あんバターサンド」(190円)

甘すぎず、甘くなさすぎず、きっちりと豆の姿があるつぶあんなのに、
こしあん独特の滑らかなねっとり感があるという、
なんとも絶妙な自家製あんこが主役。


そして、その主役を優しく包み込む準主役的存在なのが、
もっちり感としっとり感が共存しているにも関わらず、
キリッと歯切れがいいパン。
一口頬張るたびに、その安定感たっぷりの食べ応えに癒され、
安心して身を任せて、食べ進められるのである。


そして最後に語るべきは、そんな主役と準主役の影に隠れ、
控えめながらも、しっかりと自己主張という演出をやってのける発酵バターだ。
多すぎず、少なすぎず、適量な出番で、主役(あんこ)と準主役(パン)の間に溶け込み、
その仲をとりもちながらも、合間あいまでひょこりと顔を出しては、
そのコクと深い風味という味の記憶をしっかりと残していく。
そんな発酵バターの存在こそがこの「あんバターサンド劇場」というあんこパンの深みと奥行きをグーンと広げてくれているのである。
そう、例えるならば、どんな場面でも、そっと、そーっと、主役と助演役の側に寄り添ってくれている、名バイプレイヤーといったところだろうか。

そんな不朽の名作『ヤキチ』の「あんバターサンド劇場」には、毎回撮影するのを忘れて食べてしまうくらい(今回はそれをグッと堪えて撮影に成功)、うっとりと魅了されてしまうのでスガ、その食べ方にもこだわりがありまして…

まずは「あんバターサンド」のパンの中央均等線を見極めタテ半分にカットします。
その時、発酵バターの塊と、甘さ控えめの自家製つぶあんこの量がちょうど半々になるようにしましょう。
このバランスが崩れると、その絶妙な美味しさの均衡が崩れてしまいます。

半分にカットした片方を手で掴み、キレイな断面を愛でながら
しっかり窯伸びした内層とゴリゴリとしている外層の香りを味わい、
その香ばしく瑞々しい小麦の香りが鼻から口へ入りこむ瞬間にガブリッ!
あとはあらかじめ準備しておいたホットカフェオレ(ミルク多め)と交互にいただきましょう。
このあんこ、バター、パン、ホットカフェオレの優しい温もり、
心の隙間にも冷たい風がちょっと吹き込むような
秋冬の朝にはこれが一番。トゲトゲした気持ちを一気にまーるく穏やかにしてくれます。
ちなみに、お供の飲み物は、ホットミルクもおすすめ。
参考までに、個人的には『みどり牛乳』さんのコクと甘みが好みです。

そして、残り半分はできればオーブントースターで少し温めて食べてみてください。
トースターがなければ、もちろん電子レンジでもいいかもしれません(パンが柔くなりすぎないようにご注意を)。
発酵バターが液化して、自家製つぶあんこに染み込むくらいが私のベストコンディション。
こうやって食べると、「あんバターサンド」さまの別の表情が
また別の美味しさとなって浮かび上がってくるからすごいんです、『ヤキチ』さんのこの子は。

もともと「あんこ」好きな私にとって、そんなあんこもののパン=あんこパンは永遠の大好物。あんぱんもいいけど、もっと色々な可能性があるんですよね、この組み合わせって!
そんなあんこパンの可能性をどこまでも高くしてくれるパン屋さんごとのイチオシあんこパンは実はこれ以外にもたくさんあって、、、、それはまた別の機会にご紹介できればと。

そんな愛しの「あんこパン」旅で、もう一つニュースをキャッチ!
どうやら年末あたりに南区那の川にあるスーパー「サニー」付近に『ヤキチ』の2号店が登場予定とのこと。
しかしながら、大橋のみなさん、ご安心を。大橋の1号店はそのまま販売店として続けていくそうですから。
そのほか、新店や移転などどんどん美味しいパンのニュースが舞い込んでくる今日この頃。
みんなでGo To Bakery! Go To Eat!
通って、取り寄せて、SNSにアップして、
街のパン屋さんを応援していきましょう!

Yakichi(ヤキチ)

住所:福岡市南区大橋4-5-6 天本ビル1階
電話番号:092-553-2600
営業時間:9:00〜18:00
定休日:月・火曜
カード/不可
駐車場:なし

掲載の内容は取材時(2020年10月)のものです。取材日と記事公開日は異なる場合があり、メニューや価格、営業時間、定休日など取材時と異なる場合がありますので、事前に公式HPやお問い合わせにてご確認をお願いします。

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