トップに
戻る

Fuku Spo – アビスパ福岡/堤 俊輔

堤 俊輔(Tsutsumi Shunsuke)
ディフェンダー・背番号19

攻撃のバリエーションが増え、全員の守備意識も高い。

今季のアビスパはしっかりとパスをつないで攻撃するパターンが多いです。もちろん、必要な時にはロングボールも使いますが、マイボールを大切にして前線へボールを運び、サイドに展開してそこからクロスを上げてシュートまで持っていく形が多く、攻撃のバリエーションが増えました。守備は昨季から大きく変わることはなく、全員で守備の意識を高くして戦っています。

個人的にはコンディションも良く、開幕からしっかりとプレーできています。気持ち的にも充実しているのでそれがプレーにもいい影響を与えていると感じます。去年、30歳になりましたが特にプレー面で影響することはないですよ(笑)。ただ、僕より若い選手が多く、彼らと話す機会も増えましたし、アドバイスをすることも多くなりましたね。

 

焦らないことが大事。長く選手でいることが恩返し。

浦和レッズ時代に左ヒザの大きなケガ(前十字靭帯損傷)をしたことが僕にとっての転機になったと思います。約1年間サッカーをできなかったので、あのケガがなかったら?と考えることもありますが、ケガをしたからこそ、サッカー選手としても、人してもすごく成長できたと感じています。

あのケガの前後で大きく変わったのはメンタル面です。手術をしてまだ体を動かせない状態の時は割り切れるのですが、動かしていいようになると、もっとトレーニングしたいという思いが強くなります。でも、そんな僕の気持ちを分かってくれたうえで、当時のトレーナーがトレーニングをやり過ぎないように抑えてくれました。トレーナーやドクターに時間をかけてサポートしてもらったので復帰することができました。周りで支えてくださったみなさんには感謝しかないですし、そうした方々のためにできるだけ長くサッカーを続けることが恩返しになると思います。当時のトレーナーやドクターとは今でも連絡しますし、「あの怪我があったから今でもプレーできているんじゃない?」って言われます。

リハビリ中は自分と向き合う時間も多く、自分にできるプレーとできないプレーを冷静に考えることができました。そして、チームの試合を見ながら、ピッチに立った時に自分がどんなプレーをするかイメージしたり、自分がどんなプレーをすればチームメートが生きるかをイメージしたりしていたので、ケガをする前よりもスムーズな連携ができるようになったと思います。周りをよく見るようにもなりましたし、何事もポジティブに考えるようになりました。ケガ以外にも苦しいことはありましたが、そこで腐っていたら出番が来た時に結果は残せないので、普段の練習から前向きに取り組むようになりました。(山瀬)コウジさんやコマ(駒野友一)さんなど先輩選手が前向きに練習に取り組んでいる姿を見ている影響もあります。やっぱり、先輩選手の存在はすごく大きいです。

ケガをしたことで変わったことがもうひとつあります。それは体のケアです。若い頃はほとんど体のことを気にしたことはありませんでしたが、リハビリ中にトレーナーと体のケアについて話したので。当時はトレーナーの方が僕の体のことを分かっていましたし、僕の筋肉についての特徴などを教えてもらいました。それで自分の体と向き合えるようになりました。普段食べるものを意識するようになりましたね。

 

編集部からのおまけの質問。 行きつけの店、教えてください!

ピザは薬院の「ピッツェリア・ダ・ガエターノ」がおすすめです。今泉にある肉系のグリルが充実した「グリリア・ディ・ガエターノ」も美味しいです。最近よく行くのは舞鶴の「楽天庵」です。串に刺さったネタを自分で天ぷらにするのですが、好きなネタを選べるので面白いですね。アビスパを応援してくれていますし。カレーが好きなので今泉にある「106 サウスインディアン」のバターチキンカレーとタンドリーチキンがお気に入りです。水炊きだと白金の「一木庵」もいいお店です。定食だと渡辺通の「梅山鉄平食堂」ですね。ここは何を食べても美味しいです。一見、高く感じるかもしれませんが、あの質とボリュームに納得です。他にもいろいろありますが、これくらいにしましょう(笑)。

※シティ情報Fukuoka 2018年5月号本誌掲載

法人様・自治体様向け情報サイトはこちら