【舞台挨拶】江口カン初監督作・映画『ガチ星』

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4月7日より中洲大洋劇場にて先行公開の映画『ガチ星』、初日舞台挨拶に監督の江口カンさん、主演の安部賢一さん(大分出身)、福山翔大さん(福岡出身)、林田麻里さん(福岡出身)が上映終了後の舞台挨拶に登壇しました!

季節はずれの冷たい雨にもかかわらず、満席の客席からは、エンドロールが終わると同時に拍手が巻き起こり、準備が整ってから監督と俳優たちが登場! 温かい拍手に迎えられ、穏やかな笑顔です。

映画の中ではダメ男の濱島だけれど、演じた安部さんが劇中とは違ってカッコイイ!とザワザワ。そして競輪学校のライバル・久松を演じた福山さんは、次の役作りの為か、これまた劇中とはまったく違う金髪で、濱島の妻を演じた林田さんは、気の強い妻役でしたが、とっても小柄でキュートです。

まずはそれぞれ挨拶から。

「6年ほど前に企画書を書いてから、頓挫しそうになってはまた復活しを何度も繰り返しながら、今日やっと皆さまの前で観ていただくことができました。あきらめたら終わりだな、ということを映画に教わりながら、今日までなんとか頑張って来れたという感じで、感激もひとしおでございます。皆さんの中にも、もうひと暴れしてやろう、まだまだ終わっちゃいないぜ!という思いが芽生えたら最高にうれしいです」と、感慨無量の江口監督。

「知っている方も中にはいらっしゃると思いますが、この役に選ばれなければ俳優をあきらめようと思って、このオーディションを受けて、監督に手を差し伸べていただいて、主人公を演じることができました。これまでの人生をこの作品にぶつけました。皆さんにどう映ったのか心配ですが、本当にありがとうございます」と主演の安部さん

「今日はすごく寒いですね。寒すぎて鼻声なんですが、この作品にかける思いは強いものがあって、2年前から考えると、この瞬間に立ち会えている事実がすごくうれしいです」と福山さん。

「鬼嫁役をやりました。私は福岡県大牟田市の出身です。福岡を舞台にした作品で、その先行上映を地元福岡で観ていただけて、とても感激しております。福岡でも役者として活動しておりましたので、中洲大洋さんも当時通っておりましたので、この映画館で自分が出ている作品を皆さんにご覧いただける日が来るとは思っていませんでした。とてもうれしく思っております」と林田さん。

—素晴らしい鬼嫁っぷりでしたね。警察署のシーンは迫力でした。

林田:本当に叩いてました。本気で叩いてって安部さんに言われたので、本気で叩きました。終わった時は手が赤く腫れていたので、安部さんも相当痛かったんじゃないかなと思います。最初に脚本を読んだ時はとても厳しい奥さまだなと思ったのですが、彼女も菩薩のように見守る人ではなく、彼女の成長の作品でもあるのかな、と受け止めています。

—女性としては、濱島は好きですか?

林田:個人的にですか!? 私も九州女なので、悪くなかですねー(笑)! しょんなかねーって感じですね。

 

—福山さんは久松というストイックな役どころでした。

福山:なかなかこういう役には巡り会えないのでラッキーでした。

—福山さんは久松のようにストイックですか?

福山:僕は濱島ですね(笑)。ふだんストイックになりたいという心はあるんですが、どうしても飲みに行きたいな、とか、甘えちゃうところがあるので、久松を演じるにあたり、プライベートからそういう感覚をなくして、ふだんの福山翔大の感覚でいてはバレちゃうかな?と思って、あの時期はなるべく人とも話さずにいました。ガチ星が本当に好きで…。基本的に汚いところやだらしないところこそが映画で観たいタイプなので。真っ正面からそういうのも描いている作品に携われたのがうれしいです。

 

—実際合宿されたんですよね。

福山:キツかったですね。一週間くらいで6.5kg体重を増やしたんです。ライザップの指導の元、1日8食食べました。プロテインバーを死ぬほど食べました。あの肉体がないと乗り切れないくらいのハードな現場でした。

安部:合宿時も、監督からは他の俳優とは話すな、お前はひとりでいろと言われました。なので合宿でみんな練習しているのに、僕はまったく福山くんとも話してないですし、ずっと練習してました。ローラーってすごく難しいんですよ。そんな簡単に乗れるものではないんですけど、僕は20年前に競輪選手目指していたので1時間くらい練習すれば乗れるようになったんですけど、彼らは3日間くらい後ろに補助をつけて練習して、1週間目にはローラーの上で全力で漕げるようになっていたんですよ。コイツら凄いな!負けられないな!と思ったんですが、濱島は優秀じゃないんで。優秀じゃないように演じなきゃいけなかったので、本当はもっとオレ行けるよ!って思いながらも、ゼーハー言ってました。他の俳優さんたちもストイックで、弱音を一切吐かないんです。本当に素晴らしかったです。

 

—坂がすごかったですね。

安部:最初見た時はムリだと思ったんですが、回数を重ねるごとに、訓練を重ねるごとに、あれ?いけるんじゃね?と。ノーカットで上り切るシーンは実際に頑張りました。

 

—監督、皆さんを追い込みましたね。

江口:皆さんもうおわかりかと思うんですけど、意外とこの男性2人は気のいいあんちゃんなんです(笑)。この映画はヒリヒリするものにしようと最初に決めていたのに、放っておくと、かわいいスタイリストさんとおしゃべりしちゃうんですよ(笑)。地がこんな人たちなので、この撮影中、気を引き締めることだけ僕はやってました。お前はとにかくイライラしていろ!と。

 

—ロケ地の選定は?

江口:この映画は最初から小倉で撮るっていうのを決めていました。フィルムコミッションの人たちと話していて、小倉でいっぱい撮影が入っているけれど、東京設定を小倉で撮ることが多いんですね。だから小倉の話をちゃんと小倉で撮ってみたいなと思っていたのと、競輪発祥の地がドッキングしました。

 

—レースシーンがリアルです。カメラの距離が近いですね。

江口:僕はとにかく自転車が好きで、乗るのもいじるのも好きで8台持ってるくらい好きなんですけど、自転車の撮影だけは世界一カッコ良く撮ろうと。カメラをできるだけ極限まで近付こうと。2人も本気でガツガツぶつかりながら自転車こいでましたけど、けっこう危ない撮影でしたね。レース展開のプランをあらかじめも考えていたけれど、撮影に参加してくれた競輪選手たちが、ホワイトボードで“いやいや、こうじゃなくて、こっちからこう入って、ああだよ!”とか、寄ってたかって僕が考えたプランを変えていくんですよ(笑)。おかげでリアルになったので良かったです。

 

—最後にご挨拶お願いします。

江口:僕自身もこの年にして映画初挑戦ということで、まったく新しいチャレンジでしたし、俳優陣にとってもチャレンジでした。映画そのものが「ガチ星」だったと思います。それを福岡で作り、ここから本格的に全国に発信していくというのも初めてに近い試みだと思います。この映画が育っていくかどうかは皆さんのイイネ!次第ですので、ぜひよろしくお願いいたします!育てあげてください!。あと、プロデューサーの森川さん、プロデューサーは表には出てこないけれど、僕が人とぶつかる場面が多々あるのですが、その時、彼は僕以上に怒り、時になだめ、二人三脚でやってきました。本当にありがとうございました。

森川プロデューサーは感涙しながら登壇し、「本当に皆さんのおかげでここまでやって来れました。本当にありがとうございます。そして映画をよろしくお願いいたします!」と挨拶し、満場の拍手に見送られ会場を後に。

中洲大洋劇場のレトロな空気感も手伝って、なんとも温かい舞台挨拶でした!

●映画『ガチ星』は中洲大洋にて先行公開中。九州は小倉昭和館、佐賀シアターシエマ、別府ブルーバード劇場、日田シネマテークリペルテで近日公開予定。東京は5月26日より公開!

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