Fuku Spo – アビスパ福岡/杉山 力裕

杉山 力裕(Sugiyama Rikihiro)
ゴールキーパー・背番号 23

チームとして同じベクトルで戦えている。

開幕戦は負けてしまいましたが、それ以降は安定して力を発揮して首位でシーズンを折り返すことができました。最近は先に失点しまったり、チャンスで点を取れなかったりということが続き足踏みした時期もありましたが、チームとしてJ1昇格を目標に掲げ、みんな同じベクトルでしっかりと戦えています。(岩下)敬輔とトミ(冨安健洋)を中心にして組織的な守備が根付いて失点は少なく、攻撃では相手の背後を取る選手やウェリ(ントン)のように高さのある選手もいてセットプレーでも点が取れます。自分たち主導で試合をできています。

フィールドの選手が体を張って守ってくれるので、僕は最後の砦として顔面でも体のどこでもいいのでシュートを当てて失点を防がないといけません。守備陣とのコミュニケーションを大切にしながら、彼らに任せるところ、僕が出て行くところをはっきりさせることを心掛けています。

 

相手の攻撃を予測して、先に動かないことが大事

僕自身、今季ですごく変わったと実感しています。30歳になったという年齢はあまり関係ないかもしれませんが、若い時は身体能力に任せた自分のプレーに集中していましたが、今季はより頭で考えて、周りの選手のことも気にかけながらプレーするようになりました。守備陣をしっかり動かすことを意識しつつ、自分のプレーも集中して研ぎ澄ませるようにしています。そのため、常に先を予測してプレーできています。相手がどんな攻撃をしようとして、どういうボールの持ち方をしているのかを見て予測していれば、予測どおりの時はもちろん、予測以外のプレーでも体が相手より先に動かないのでしっかりと対応できます。それとフィールドの選手たちのストロングポイントやウィークポイントを理解して、できるだけ彼らの良さを引き出したり、カバーしたりすることを考えていますね。チームが勝つことが最優先なので、そのために時には叱咤や盛り上げる声掛けもします。アビスパはJ1に上がらなきゃいけないチームだと思うので、チームが強くなることを考えてプレーしています。

僕が変わったのは、アビスパに加入したことも大きいと思います。川崎の頃は先輩選手に引っ張ってもらっていました。今のアビスパにもベテラン選手がいますが、GKとして今のチーム状況を考えたら、自分も変わらなきゃいけないと思いました。僕は今のメンバーでJ1に上がりたい思いが強いですね。長くアビスパにいるカミ(神山竜一)さんや(中村)北斗さん、城後(寿)さんがどれだけこのクラブを愛しているかが、僕らのように新しくアビスパに来た選手にも伝わってきます。その気持ちがチーム全体に浸透しているから今のアビスパはチームがひとつになっていますし雰囲気もいいです。若手からベテランまでが、ここまでひとつになっているクラブは多くないと思います。それに、単なる仲良しクラブではなく、ピッチでは厳しさを持ってプレーするというメリハリもついていますね。

プレーやチームメートへの声かけで参考にしている選手が二人います。一人は川島永嗣さんです。練習から間近で見ていたのでプレー面の影響は大きいですね。圧倒的な存在感があるし、周りへの指示が的確で味方を鼓舞したり落ち着かせたりするジェスチャーも参考にしています。もう一人は僕が勝手に同士だと思っている西部洋平さん。2014年は、僕と洋平さんが数試合ずつ交代で出ていました。突然入れ替わるのでモチベーションの保ち方やコンディション調整が難しかったのですが、西部さんは試合に出る出ないに関わらず常に練習から懸命に取り組まれていて、僕が試合に出る時には「がんばれよ」って声をかけてくれました。そういう振る舞いに影響を受けましたし、本当に器がデカいと思いました。僕が出た試合のハーフタイムにはベンチから見て気づいたことを教えてくれ、試合に出ていなくてもチームに貢献できることを教えてもらいましたし、ピッチ外でもいろいろ相談に乗ってもらいましたね。カミさんもそうした雰囲気を持った人なので、今のアビスパGK陣はいい関係を築きつつ切磋琢磨できています。GK4人の代表として試合に出ているので他のGKの思いを背負ってプレーしています。

 

サポーターのみなさんのお陰でここまで戦えた。

アビスパに加入してからいつもホームのレベルファイブスタジアムでたくさん後押ししていただき、ありがとうございます。また、遠いアウェイにも足を運んでいただいたり、テレビの前で応援していただいたりしているサポーターのみなさんの熱が僕たちの力になっています。今季は厳しい戦いが続きましたが、みなさんのお陰でここまで戦うことができました。僕は来季以降もアビスパをもっともっと強くしたいし、しなきゃいけないと強く思っています。そのためにはサポーターのみなさんの力が絶対に必要だと感じています。来季も熱い声援をよろしくお願いします。

 

※シティ情報Fukuoka 2017年12月号本誌掲載

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