Fuku Spo – 福岡ソフトバンクホークス/加治屋 蓮

加治屋 蓮(Kajiya Ren)投手・背番号14

この1年に賭ける強い意思で危機感をバネに大きく飛躍!

 今年はものすごい危機感を持って挑んだシーズンです。過去4年間の成績は散々だったし、背番号を変えられてしまうんじゃないかと感じたシーズンもありました。それに、これまでは気にしていなかった「ドラフト1位入団」へのプレッシャーも感じるようになって。去年の12月から今年1月にかけての自主トレ、2月の春季キャンプと、この1年に賭けるつもりでトレーニングをしてきた、その成果が今につながっているんだと感じています。

 

メンタル面を強くしてくれたコーチや仲間からの言葉

過去4年間と今年の一番の違いは、メンタル面の成長かもしれません。今でも強烈に覚えているのが、倉野(信次)コーチの言葉。オープン戦が始まる前に「インコース投げられないんだったらユニフォームを脱げ」、と。あれは効きました。「バッターとの勝負以外に何にも考えなくていい」という、サファテや森からの言葉もすごく印象深かったですね。それまでの僕は「打たれたくない」とか、「ファームに落ちたくない」とか、バッターとの勝負以外の雑念がすごかった。バッターとの勝負どうこう以前に、自分との勝負になっていた。でも今は「打たれたらまたファームからがんばればいい」と、開き直ってバッターとの勝負に集中できるようになりました。

倉野コーチとの付き合いは今年で5年目。ずっと近くで見てくださっていたコーチです。倉野さんと千賀の絆の強さには負けますが(笑)、僕もたくさん叱られて、たくさん鍛えていただきました。大人になると、あそこまで自分のために叱ってくれる人も少なくなってくる。だから、ものすごく感謝しています。

 

1点でも勝っている状態で抑えの森につなぐ。それが8回を投げる投手の宿命。

ホークスは選手層が厚いとよく言われます。中継ぎのピッチャー陣に関して言えば、確かにうちは急に誰かが割って入れるような所は少ないかもしれません。中継ぎは全部で7人。僕もシーズン当初は中継ぎ7人目をめざしていましたし、まさか8回のマウンドを任せてもらえるなんて思ってもみませんでした。それだけに、投球時のモチベーションは常に高く持てています。1点でもいいから、とにかく勝っている状態で抑えの森につなぐんだ、と。森は同期であり同級生。僕は彼のことをものすごく信頼していますし、森につなぐのが僕の仕事──8回を投げる投手の宿命だと感じています。

「蓮」という名前には、蓮根や蓮の花のように深く根を張り、しっかり強く育つように、という思いが込められていると聞きました。いい名前をもらったなと親に感謝しています。考えてみると、中継ぎピッチャーは根強くなくてはいけません。途中でどんなにランナーを出したとしても動じない。ゼロで抑えるという気持ちを持って粘り強く勝負する。そういうポジションです。なので毎回必死に投げています! 前ほど緊張しなくなって、時々口がポカッと開いてるんですけど…あれだけはイカンな(笑)。

 

念願だった一軍定着、初勝利。オールスターにも出場! 次の目標はタイトル獲得!

シーズンが始まる前に掲げた個人の目標は、1軍定着と初勝利。ありがたいことに、この2つの目標は叶えることができました。それに、今年は監督推薦でオールスターにも出場。日本のプロ野球を代表する選手との対戦、自分が持っているものをすべて出し切った時にどういう結果が出るのか、すごく楽しみです。 次の目標はタイトルを取れるくらいの活躍をすること。今シーズンはそこに挑戦できるポジションにいる。だからこそ目指していくべきだと思っています!

 

真っ直ぐのムービングボールと高速フォークで打者を圧倒!

真っ直ぐなムービングボールと高速フォーク。この2種類の球が他の選手にない僕の強み。今はとにかく、真っ直ぐとフォークのコンビネーションを大切に、投球スタイルを崩さないようにすることが大事です。ただ、今後はここを狙われるパターンも出てくると思う。他の球種を取り入れながら、狙い球を絞りにくくすることも今後の課題ですね。これからペナントレースも後半へ。ますますの応援をどうぞよろしくお願いします

 

編集部からオマケの質問! 「よく行くお店、教えてください!」

美野島にある『たつみ屋』です。肉から魚から何でもおいしい! 家族と行くこともあるし、岡本(健投手)や島袋(洋奨投手)を連れて行ったこともありますよ。一番リラックスできる飲食店です。

※シティ情報Fukuoka 2018年8月号本誌掲載

 

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